テレビで、アフリカの旱魃があるっていう国のことをやっていた。
外国から輸入した缶詰みたいな食品をたくさん与えているのに、子供が具合が悪くなる。
ユニセフか赤十字か、そんな国際的な支援の病院にたどりついた母親がそんなふうに語っている。
リポーターが、その食品のみ与えていて、ほかの栄養素も摂取しないと栄養失調になってしまうということを知らないんですね、と語っていた。
これを見ていて、現代のアフリカ人の若い母親の栄養学の知識と、大正生まれのいなかのおばあさんの若いころの栄養学の知識って同じぐらいだなって思った。
妊娠中に同居の姑にあまり食べさせてもらえなくて、最初の子供を死産してしまった人が地元にいる……。米だけ食べてればいいって。1940年代は玄米だったからそれで栄養取れていたけど、1970年代は白米になっていたからお米だけじゃ栄養が足りなかったんだな。御主人は大卒でいいところに勤めている人で、大きな農家だったけど。
あと、うちのおばあちゃんもお菓子を御飯食べられなくなるほど孫に食べさせていて、それで孫が小さいころに体がすごく弱かったのもあったし。祖母の子供のころや、子育てをしていた1940年代~1950年代はそんなに甘い物が手に入らなかったから、子供達が丈夫に育ったんだろう……。
祖母が孫に大量に甘い物をあげることは、母と祖母がやり合う原因にもなっていた。結果、祖母は内孫にはおやつを与えなくなって、体が丈夫になったんだけど。(それでもしも子供が育たなかったら母のせいにされただろうし……。)外孫達はなぜかうちに来ると具合が悪くなった。
今の時代は学校でも家庭科で習うし、テレビやら雑誌やら講演会やらで基本的な栄養学の知識が、日本人全体に広まっているけど……。
うちのおばあちゃんも、ケーブルテレビを入れる前はおもいっきりテレビとかの豆腐はいいだの、魚が体にいいだの、トマトが体にいいだの、ゴマは(以下略)といった民放の健康栄養番組をよく見ていて、結果的にバランスよく食べられている。(まごわやさしい、とか。ちなみに普段お年寄りについていろいろ書いているけど、言っていない。老い先短いし……。)
今でも健康食品のちらしとか老人会とかの回報に載っているような健康ネタは時々読んでいるみたい。