昨日は「ジョブコーチ」について書きました。
主な役割は、就労した障害者を「職場に順応させる」ことだと思います。
でも、順応すべきは障害者だけ?職場はそのままでいいのでしょうか?
私が以前に知り合った精神障害(統合失調症)の方、
東京都内の超一流ホテルに障害者雇用で勤務していました。
任されていた仕事にも慣れ、職場での評価の上々、しかし突然の異動。
職場の意図は、もっとできることを増やしたいということでしょうが、
それは障害特性が分かっていない・・・、急な環境変化は望ましくないのです。
しかも異動先の上司が「体育会系」の大馬鹿野郎。
彼を鍛えてやろうと、障害特性を考慮せず、健常者同様の扱いをしました。
その結果、寛解していた統合失調症が悪化し、また長期入院することに・・・。
結果、彼は一般就労を今後はしない、という気持ちを固めました。
「職場で働く普通の人がコワい。障害者同士で過ごすほうが、安心できる」
彼のつぶやきが忘れられません。
私は障害者雇用の妨げになっているものは、障害者の就労意欲ではなく、
職場の障害理解や職場環境の未整備、従業員教育の未実施にあると思います。
そして、就労することだけがゴールとなり、あとは就労先任せにしている
現在の「就労支援」制度にあると言わざるを得ません。
