鈴鹿病院・・・入院患者に対する虐待でしばらく問題になりました。

同病院の名誉院長で、小長谷(こながや)正明さんという医師がいます。

専門は脳神経内科です。この医師による著作を先日読みました。

 

タイトルは、『世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科』

歴史上の偉人の病名を当時の記録や映像から推察していくという、
医学書のように難しくなく、興味の持てる本だと思います。

 

ジャンヌ・ダルクは神の声を聞いたが、その神秘的体験はてんかんの仕業?

第二次世界大戦に敗れたのは、ヒトラーのパーキンソン病せい?

 

鈴鹿病院の近くにある白鳥塚古墳は、日本武尊(=倭建命)終焉の地。

小長谷医師の著作では、記紀(古事記と日本書紀)の記載から、

日本武尊の死因は、ギラン バレー 症候群ではないかと推察しています。

 

そして「三重」という言葉は、日本武尊がギランバレー症候群の症状から、

「わが足三重のまかりなして、いと疲れたり」と、歩行困難の様子が語源らしい。

つまり三重県は、疾患が県名の由来になっている珍しい県なのです。