相談支援事業所の仕事に「モニタリング」というものがあります。

3か月や半年ごとに、サービスの利用状況を確認する業務です。

 

先日、モニタリングのため、ある児童の自宅を訪問しました。

児童は、特別支援学校(特支)高等部(高等学校に相当)1年生。

 

この児童のお母さんは、普段はとても明るい方です。

でも、話の中で出てきた言葉にびっくりするとともに、悲しくなりました。

 

「子どもを先に見送りたい」

「子どもを残して先に死ねない」、ではないのです。

この言葉は、特別支援学校の母親同士で交わされたそうです。

 

障がいを持つ子の親たちは、この国の未来に心底絶望しているのですね。

この言葉を聞いて、悲しさ、無力感、怒り・・・、色々な感情が渦巻きました。

 

「障がいのある子を残しても、安心して親が先に死ねる社会」

ひどく誤解を生みやすい言葉ですが、私は間違っていないと確信しています。