高学年になって好きになったのが、考古学

小学校の卒業文集では、将来の夢は考古学者と書きました。

 

そのため、古墳が多く点在する津市安濃町(当時は安濃村)を

同級生の鈴木君とともに、自転車で走り続けました。

いま、仕事で頻繁に安濃を訪れますが、土地勘はその頃覚えたものです。

 

例えば、明合古墳という古墳は、津市民もあまり知りませんが、

「双方中方墳」という、じつは全国的でも珍しい形の古墳なのです。

 

文献学派の鈴木君と違い、フィールド派(インディ・ジョーンズ?)

だった私は、ひとつの遺跡を掘り当てました。

 

安濃に村主(すぐり)という集落がありますが、この地名は、

朝鮮半島から渡来した帰化人に与えられた姓(かばね)から由来します。

 

その近くで、ちょうど地盤改良工事を行っていたので、

勝手に掘り始めた私は、須恵器という古墳時代の土器を掘り出しました。

 

その土器を津市の教育委員会に持ち込み、遺跡として認定されました。

ニュースにもならない、小さな遺跡ですけれども。