三重県にUターンする前に、いろいろな方とお会いする機会が増えている。
先日も定年退職した先輩のMさんと食事をしたが、席上思わぬ相談を受けた。
奥さまが強迫性障害で、最近症状が思わしくないという。
ご家族をもう30年以上前から知っているので、こちらも大変びっくりした。
強迫性障害とは
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_compel.html
奥さま自身は医療機関に主治医もおり、
投薬内容を確認したが、パキシルなどまずは問題のない内容だった。
問題はご主人(私の先輩社員)の方。
高齢者になると子どもたちが巣立ち、夫婦ふたり生活になることが多い。
このご夫婦も、お子さんが2人とも娘だったのですでに嫁ぎ、別居している。
そうすると家族は2人・・・。
「昭和な男」であるため、
ご主人が奥さまの病気とどう向き合うか、が問題となってくる。
いつまでも手を洗い続ける奥さまに対して、辛く当ってしまうし、
また治療は、医療機関に任せっぱなしで通院同行もしない・・・。
しかし、どう対応してよいかわからず、苦しい思いをしている、と独白された。
そう、ご主人も苦しい思いをされているのだ。
私のアドバイスとしては、
①手を洗い続ける様子は、周囲からは異常に思えるが、辛いのは奥さま自身。
手が汚れていると感じて、洗っていることをありのままに受け容れること。
②通院に同行して、主治医から強迫性障害の知識、奥さまの症状と障害特性、
接し方などをレクチャーしてもらうこと。
③一人で抱え込まず、自分自身のケアの仕方を検討すること。
④介護保険の適用による家事の軽減など、福祉の活用を考えてみること。
ひと言でいえば「家族へのケアも大切」なことを強く実感した。
高齢化社会の中で、認知症対応など、どこの家庭でもあり得ることだ。
Mさん、困ったことがあれば、ぜひ、また相談して下さい。