今日は「杜の都」仙台へ最後の出張。
三重県民にとって宮城県は、名前は似ていても遠い存在。
東北地方は海外、とまでは言わないが、そもそもなじみが薄い。
私も支社のある今の職場に転職するまで、仙台を訪れたことが無かった。
これまで何回出張したか数えきれないが、
支社との関係で一番記憶に残っているのは、やはり東日本大震災。
奇跡的に、支社員と家族に犠牲者は出ていない。
被災地でありながら、支社員の行動には頭の下がる思いがした。
自宅の後片付けが終わらぬまま、出社する支社員たち。
なぜなら、設計を手掛けた建物の安否が、気になって仕方ないからだ。
さらにはボランティアで「被災建築物応急危険度判定」の役割を担う姿・・・。
ひとりひとりが、建築設計事務所の設計者としての役割を黙々と果たしていた。
その後は復興に向けて、新しいまちを作り、建物の設計に力を尽くす。
陸前高田市の中心市街地の再生事業は、その一環だ。
私はこうした人たちと、同じ職場の仲間であることを誇りに思う。
今日は歴代の支社長と思い出話をしながら、仙台の夜を楽しむ予定。
また仙台を訪れ、仲間と再会する機会があること願いながら・・・。
