退職まで1か月を切ったというのに、有給休暇消化もできず出勤している。

今日も通勤に使うのは、東京メトロ「丸の内線」だ。

 

1987年に社会人になって約35年、

転職はしているが、期せずして丸の内線を使う職場を選んでいる。

1年に250日出勤するとして、往復で年間500回、

35年だと、若干差し引いても1万5,000回以上乗った計算になる。

 

丸の内線は古い路線であるため、車両にパンタグラフが無く、

線路の横にある「第三軌道」から集電する「銀座線」と同じ方式。

そのため、トンネルが狭く、車両の天井高からトンネルの隙間に収まる

コンパクトな空調機が当時の技術では作れなかった。

 

夏場は天井で扇風機が回り、窓を開放して走る。

ポイントを通過する際には、集電ができないため照明が消える・・・、

そんな車両だった。↓

空調機を搭載したシルバーの車両が登場し、大手町駅で始めて見た時、

クマちゃんという同僚と「おおっ!」と驚きの声を上げたことを覚えている。

 

その丸の内線が一昨年から、また新しい車両を徐々に投入している。

色は懐かしい昔と同じ赤色だ。↓右

丸ノ内線の電車に乗りながら、楽しいこと、つらいこと、嬉しいこと、悲しいこと、

さまざまな思いをしながら、吊革に掴まり続けたのだなと思う。

丸の内線は、これからも東京で働く人々の思いを運びながら走る。

 

今後は「上京した田舎者」として丸の内線に乗ることになる。