遺書 80人 魂の記録
58人目; 三遊亭一朝(さんゆうていいっちょう) 落語家
慶応のはじめころ、初代三遊亭圓朝に入門。
主に二代目三遊亭圓楽で高座にあがった。
大正八年に圓楽を譲る。
初代圓朝の噺を克明に記録し、次代に伝えた、
「生き字引」
だった。
昭和五年の夏から一進一退の状態が続き、同年十一月十七日に死去。
享年は八十三とも八十四とも。
なかなかの美男子で辞世の句も洒落(しゃれ)だった。
粋な年増がゐるかしら
あの世にも
粋な年増が
ゐるかしら