第1034章 ☆奇跡の返還 | yamaoka.seigetsuの孤独なHEART

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日々の出来事。

 想ったこと。

    拙書の紹介。                      
 

 『どん底に沈みこんでも根のある人は、どんなところからでも、どんな困難な状態からでも這い上がることが出来る』
       


 先日の先日の先先日の日々の出来事である。

 って、格好をつけられる出来事ではないが。

 前回のブログにて、いず○○○○市まで電車通勤をしていると書かせて戴いたが、そこへ行くまでに大大ハプニングがあった。

 しかも、ひとつの会社を訪問してから別の会社へと急がねばならないというハードスケジュールであった。

 時間と気持ちに追われることとなった。

 そして、駅のプラットフォームでスマートフォンを操作し、電車の到着とともにスマートフォンをズボンの後ろポケットに入れた。

 そして、右足から電車に乗った。

 そのとき、早く早くと心は焦る様に騒いでいた。

 乗り換えの駅が来た。

 私は、左足からプラットフォームに降り立った。

 暫く歩履して改札を抜けた。

 で、訪問先に電話を掛けようと後ろポケットに手を伸ばし触った。

 ん?

 何時もの感触がない。

 あのときズボンの後ろポケットに入れたものがない。

 早く早くと焦っていたからなのか。

 入れた気持ちになっていた。

 うそ!

 と余輩に話しかけると同時に、誰にも相手にされなくなったであろう、すぐ近くにそっと置かれていた公衆電話の送信機に話しかけていた。

 事情を伝えると、ひとつスマホが届いているという。

 ヤッタ!と喜んだが、スマートフォンの特徴等を言っても、要領を得ない。

 訪問先に遅れるけど、仕様がない。

 私は落ち込んた気持ちで、戻ろう。と思った。

 焦っているのに、『這いずり回り逆戻り』である。

 最初に早く早くと騒いでいた駅に着いた。

 駅員さんのもとへ駆け寄ると、サッと私のスマートフォンを出してきた。
 
 それです!

 まず、身分証明書を出した。

 そこの公衆電話から掛けてみて下さい。

 私は駅員が指差した、優しい表情になった公衆電話を見つめた。

 そのスマートフォンを自分のものだと証明し、また電車に飛び乗る様に乗った。

 心志の中は、急げ急げを繰り返していた。

 ようやく逆戻りした駅まで来て軽微ホッとした。

 でも、急げ急げは止まらなかった。

 訪問先に近づくと電話を掛けた。

 そして謝った。

 だいぶん安心感は広がってはいた。

 でも遅刻は遅刻だ。

 訪問先に着いたらまた謝ろう。

 そう思い、スマートフォンをギュッと握りしめた。

 そして御礼を言った。

 よく拾ってくれて届けてくれて有難う御座いました。
 と。

 以上、奇跡的な返還という出来事でした。

 では、今宵も、明日へ向かって!