戸惑いながらの甘味日和㉜ | A・RA・SHI 青担 腐妄想小説

A・RA・SHI 青担 腐妄想小説

ワチャワチャした感じの嵐さん達が基本です。主に智君を中心とした小説です。BLなのは私が根っからの腐女子で、智君が大好きな為、悪しからずご了承を!山が多いかな!色んな感じの話を書けたら良いなと思ってます。





⚠️こちらはBL腐小説です!!
受け付けない方は回れ右を!!!!
楽しめる方のみお進み下さいm(*_ _)m




•*¨*•.¸¸🍫*・゚ニノ過去回想


卒業式🎓🌸を終え……構内で談笑をしていた時

仁王立ちで誰かを睨みつける中年の女性が居た。

憎悪や敵意を隠そうとせず、目を剥き真っ直ぐに誰かを睨み付けている女性。

その女性の視線を追うと、先には智が居た。


智の傍には…数名の同級生。

話に夢中で誰も女の存在に気付いていない。

嫌な予感がして智の傍に歩みよろうと一歩踏み出した時!!
その女が持っていたハンドバッグを投げ捨て智の方へ走り出した。

手にはナイフ🔪が握りしめられていた

『智!!』

女に対して無防備に背中を向けていた智に叫ぶ!

振り返った智に向けて、切りつけようとナイフ🔪を振り降ろした女…

間一髪の所で雅紀が女を突き飛ばし智を自分の背に隠した。

俺は…女の手から離されたナイフを拾いあげ、女を取り押さえた。

すぐに大学構内に常駐していた警備員が来て、女は奥に連れられて行った。

女が連れられて行く時、

『すみません。
この人と少し話をさせて下さい。』

…と、智が警備員の足を止める。


****


俺と雅紀も同行して、警備室に 入り……

部屋には、俺ら3人と女の4人にして貰う。

『あなたは…誰ですか…。  もしかして……』

智には、この相手の女性の素性に思い当たる所があるらしい。

ゆっくりとした口調で女に尋ねる智。

『和馬君の……お母さんですか?』

智の問いかけに、キッと睨み付けた後

『アンタなんかに出会わなければ……
うちの和馬が、あんな事にならなかった…
アンタのせいで…あの子の人生は狂ったのよ!
アンタが……アンタが……男のくせに何で?💢
どうせ…売女みたいに誘惑したんでしょ!
あの子が……男に狂うなんて…
そんなの…有り得ないのよ💢
アンタに 騙されたばっかりに……
なんて……可哀想な和馬……
アンタは…責任取らずに海外に逃げて…
何事も無かったみたいに大学まで卒業して……
なのに…ウチの子は……
アンタのせいで💢💢!!
ウチの子の人生は滅茶苦茶よ!!』


智に…捲し立てた後……

テーブルの上に置いてあったティッシュケースを掴み、智の方へ投げつけた。

智の肩に当たり…床に落ちた。


智は…微動だにせず…真っ直ぐ女を見ていた。


そして…スグに到着した警察に女の身柄を渡す。

和馬の母親からの一方的な罵倒を何も反論もせず黙って受けた智

警察に両脇を抱えられながら…部屋を出て行く様子を目で追う智

和馬の母親は、涙を流しながら智の方を振り返り大声叫ぶ。

『人の大切な息子を狂わせといて、責任取りなさいよ!!昔のあの子を返してーーー💢
全部…全部…アンタのせいなんだから!!
忘れんじゃないわよ!!』


バタンΣ🚪 とドアが閉まる


智は、椅子を後ろに倒す勢いで立ち上がりドアを開け…連行されて行く和馬の母親に謝った…


『ゴメンなさい、ゴメンなさい、ゴメンなさい
僕が悪い……僕が悪い……僕が悪い……ゴメンなさい💦
ウワァーーーーーー💦ヒッ💦ヒッ…ヒュッ💦』


そして…
崩れ落ちるように、その場でうずくまり…

また…あの時のように発作を起こしその場で倒れてしまった・・



****


この日からまた…ふとしたキッカケで発作を繰り返すようになる智。

和馬から植え付けられた記憶に関しては、事実では無いと認識してくれている。

だけど……和馬の母親からの言葉は事実(現実)

俺らからしたら責任転嫁の何物でもないのだけれど、智は何故か和馬の母親に対して酷く罪悪感を持ってしまっていた。


智は…自身家族に対する愛情は深い。

大学1年の時…母親と姉に、かなり心配をかけた事を現在の今も悔やんでいる。

おそらく…和馬の母親にも自身の母親と重ねてしまい申し訳なさを持ってしまったんだと思う。


どんな結果だったとしても、自分自身を好きになってくれた人の母親を悲しませた。

その事実は…智の自尊心を大きく削りとってしまったんだ。


智は…
〃自分の存在が恋愛対象の相手だけでなく、その家族まで苦しめる事になる〃

と、かなり捻れた思考を持つようになった。


智自身が和馬に洗脳される以前に、恋愛感情を持っていたのかは分からない。

だけど…自分へ向けられた好意が、結果悲劇を生んでしまったのは事実。


ただ当たり前に息子の幸せだけを願っていた一人の母親を哀しませた挙句…あの凶行に走らせた。

それが…智にとって何よりも大きなトラウマとなってしまったんだ。


それから     現在に至る間……

智の 自尊心を取り戻す為に 俺らは必死だった

元々…自己肯定感の低過ぎた智だったから💦


大野のご両親やお姉さん達…
オルテンシア🍷ママや仲間達…
俺や雅紀… そして 潤君

智の心を育て守る為に…協力体制を整えている。

過保護すぎるぐらい智を守っている。



**********
…現在…


(.゚ー゚)💨
大野さんよぉー。
いい加減 諦めて幸せになってくれって。
ホント……世話のかかる幼なじみだわ〜。


櫻井さんに話すべき内容に整理がついた頃…

静かに玄関のドアが開き…
神妙な顔をした櫻井さんが帰って来た。



•*¨*•.¸¸🍫*・゚……To be continued