戸惑いながらの甘味日和㉚ | A・RA・SHI 青担 腐妄想小説

A・RA・SHI 青担 腐妄想小説

ワチャワチャした感じの嵐さん達が基本です。主に智君を中心とした小説です。BLなのは私が根っからの腐女子で、智君が大好きな為、悪しからずご了承を!山が多いかな!色んな感じの話を書けたら良いなと思ってます。




⚠️こちらはBL腐小説です!!
受け付けない方は回れ右を!!!!
楽しめる方のみ お進み下さいm(_ _)m




•*¨*•.¸¸🍫*・゚ニノ回想


あの後…大野のおじさんに電話をした。

コール音が数回鳴った所で…通話が繋がる

今の智の状況を…必死に伝えた。

先の男からの電話は…大半が嘘だと言う事。

被害者は 智の方。

智は今…和馬から洗脳状態にされてる事。

現状…かなりヤバい状態である事…。

全てを伝え終わる頃には…俺と雅紀は泣きじゃくってしまってて

『助けて下さい……智が…壊れちゃう…
お…れ……たずげに…ウッ💦ウッ💦
…助け に  いげなくて😭…今も…今も……💦
ごめんなさい💦ごめんなさい💦』


スマホを耳に充てたまま…膝が崩れ落ちた俺。

智を助けに行けずにいる今を、ひたすら泣いて謝り続けた。

何分そうしていたのか……

力の無さ…未熟さに腹を立て…泣く事しか出来ない自分自身が惨めで情けなかった

既に通話の切れたスマホを握り締めてうずくまっていると…頭の上に手✋が置かれた。


ビクッとして 顔を上げると…大野のおじさんが柔らかいふにゃとした笑顔で見下ろしていた。

『和也くん…雅紀くん…ありがとうなー
バカ息子を見捨てずに追いかけてくれて。
連絡くれて助かったよ。』

雅紀の前には、坂本秘書が同じように立っていて雅紀の頭をガシガシっと撫で回していた。


『二人は…車で待ってなさい。』

乗って来た車を指差しながら、俺達の腕を引っ張り立たせる。


『ダ…ダメ! 俺達も 行きます!!』

今…智の救出を車で待たされたら…俺は智の親友では居られなくなる気がした。

必死で、おじさんの腕にしがみつき頼み込む。

俺と雅紀の必死の懇願に…渋々…承諾してくれる。


そうこうしてる間に…智の居た廃工場の建物の周りをイカつい顔をした男達が囲んでいた。

このイカつい顔の男らは、大野セキュリティのお得意様

背中に綺麗な絵を描いた人達だが、今では真っ当な会社を経営している人達。

今回…大野の大切なご子息の危機だと嗅ぎつけ、協力を申し出てくれたのだという。


俺達は……問答無用でシャッターを破壊し、中に入っていく善意のイカつい男達の後を着いて行った。

ギャーギャーと喚き散らし逃げたり…殴りかかってくる和馬の仲間達。

智は…ソファに横たえたまま動かずに居た。

『智!!』『大ちゃん!!』

俺達は…智の元へと駆け寄っていく。

頬を叩いて…何度か呼びかけると目を開けた智

パクパクと口を動かした後……少し口角を上げた

『智……遅くなってゴメンな💦』

涙がボロボロと零れ落ちて止まらなかった

『に……の?    ふふ……変なのぉ〜  
相変わらず…泣き虫だなぁ ふふ…ww』

力の無い声… だけど…
俺らの知ってる智がそこにいて…俺の頬の涙を手の甲で拭った。

その時…取り押さえられた和馬が・・・・


『智!!君が全て悪いんだよ!!!
死んでも…君を自由にはしない!
一生…君の記憶に取り憑いてやる!!
君は人殺しなんだ、忘れんなよ智!!
アハハハハハハハ…アハハハハハハハ』


智に呪いをかけるように喚き叫び…気が狂ったように笑いながら連れ出されて行く。

和馬の声を聞いた智は…ソファから転げ落ち

頭を抱えて苦しみだした。

髪を掴み…引き抜かんばかり引っ張りだし…

頭を床に叩きつけ始めたΣΣΣ

俺と雅紀は、智を二人がかりで押さえ付け…自傷行為を必死で止めた。

バタバタと大きく跳ねながら暴れ続けた智

数分後……

『アーーーーーーΣΣΣ 』

悲愴感のある声を出した後……ヒュッ

と喉を鳴らした後……胸を抑えた。

ヒュッ…ヒュッ…ヒュッ……

白目を向き…痙攣を始める智…

どうしていいか分からず…狼狽えていると

坂本さんが駆け寄って来て

『智坊ちゃん!どいて!!!』

俺達を退かし…智の口にハンカチを充てた

手首を触り……脈を確認している。

自分の着ていたジャケットを脱ぎ…智に被せた


『病院に運びます。着いてこられますか?』

俺達は、頷いた。

坂本さんは、智を抱き上げる

その時…
シャツの胸の辺りを握り締めていた智の手がダランと下に落ちた

智の口からは泡が 吹き出し…

ガクッと頭が横に傾く……


俺と雅紀は、その姿の智を目の当たりにし…

最悪な想像をしてしまい…大声で叫んだ



『智!!!』『大ちゃん!!!』


『大丈夫だ。気絶しただけだ。
しっかりしろ、2人とも!!』


血の気が引き…
顔面蒼白の俺達を坂本さんは一喝した


和馬に尋問していた大野のおじさんに…

坂本さんが智の容態を伝える…

『頼む…』

と智の頬を撫で…智の事を坂本さんに託した。

俺達にも…

『智の傍にいてやってくれるか?』

と…頭を下げた。

俺達は、何度も頷き……頭を下げた後…

車へ向かうを智達を追いかけた。


後部座席に乗り込んだ俺らに智を預ける坂本さん


『飛ばしますね…』


フルスピードで 病院へと車を走らせた。




•*¨*•.¸¸🍫*・゚……To be continued