しばらく翔と初めて見る宇宙を眺めてんだけど・・・
「わ~~!!」
「おっ!!なになに!!」
目の前が、青白く光る光線に包まれた。
ほんの一瞬の出来事だっつたんだけどね。
あまりの眩しさで、眼を固く閉じちゃってて、
次に眼を開けた時には景色が一変してたんだ
ここは………どこ??
翔の顔を覗くと僕と同じように首を傾げて
「う〜ん?どこかの惑星かな?
でも、見た事ある気がするんだけど…すぐに思い出すから待って・・・・」
額を人差し指で、かりかりしながら一生懸命に思い出そうとしている翔。
翔が思い出すのを横で応援する
思い出すの手伝いたいんだけど・・・・
僕の記憶の引き出しには無さそうなんだもん・・・。
「思い出した!!最近見たと思ったんだよ~なるほどね」
「ちょっと翔!一人で納得しないで教えてってば」
「あのね・・ショウ兄に車両名とかは調べてから行けって言われただろ?」
「うん、夜遅くまで調べてたよね。
タンザナイトは、タンザニアの鉱山でしか取れない希少な青い石なんでしょ?」
「そう、キリマンジャロという山が在る地域ね・・。
たぶんだけど、あの山がキリマンジャロだよ!」
「えっ、そうなの!!地球なの?この惑星?」
「違うな・・ほら見て。月みたいなのが3個も浮かんでる」
そう言われて、月を探す。
翔が指をさしてくれたから、それに合わせて数えてく
「い~ち、に~い、さ~ん。もうないかな?
ほんとだぁ、形の違う月がみっつも」
「違う惑星だけど、地球のアフリカ大陸とは環境が似てるのかも知れない」
「見て、山の上の方。✨キラキラ光ってるよ」
今度は、僕が指をさして教えてあげる。
「なんだろう・・。人工的な光でも無さそうだけど・・・」
「気になるなぁ・・。なんか引き寄せられるのボク・・」
「途中下車できないかな・・・」
「うん・・・。駄目だよね・・たぶん」
2人とも気にはなるものの諦めかけた時に
テーブルに置いてたチケットが光って・・・
単調な車内放送が・・・
【 次の駅は・・ゾイサイト星、ゾイサイト星
途中下車指定駅・・・
お降りのお客様は、チケットを持ってお降り下さい。】
ゾイサイト星??あっ、降りれるんだ。
お互いの目を見て、大きく頷く。
ボディバッグに チケットをしまって、汽車の外に出る扉まで小走りで向かった。
扉が開いたら、目の前はさっき見た山の上らしき場所に着いていた。
「僕たちが行きたい所わかってくれてるんだね。」
「俺たちの願いを叶えてくれると言ってたもんね」
手をつないで、恐る恐る汽車から降りて歩いて行く。
ふと疑問に思って後ろを振り向く。
「(・ㇸ・??・・・・」
「智どうかした?」
「他の乗客の人誰も降りてこないなって思って。」
「確かに・・・。ここに用事があるのは俺たちだけだから、降りれるのも俺ら二人だけなのかもしれない。他の人は違う駅でおりるのかもよ。」
「かもしれないね・・。妖精くんのくれた魔法のチケット。ここで僕の願い事を叶える事が出来るのかも知れない!!探しに行きたい。良いかな翔」
「当然だろう(笑) 行こう!のんびりしてたら置いてかれるぞ」
「それは、困るね(笑)
たぶん、さっき光ってた場所だと思うの。」
近くまでは連れて来てくれてると思うんだ・・・