「……はぁ……

 ……すっごく気持ちよかった……」



中から突き抜けるように

頭の先まで甘く痺れた私は

放心状態のまま

彼の胸でグッタリしている妄想



「オレも……

 こんなことしたの初めてだよ……」



……ホント??



あんなにテクニカルなキスをする彼に

そんなこと言われても

なんだか嘘くさいな……



そんなことを思いながら

私は自室の天井のシーリングライトを

ぼんやりと見ていた



……

私ったら人妻なのに

健全な場所で知り合った

歳の離れた若い男性と

こんな淫らなことしちゃった……



その事実が信じられない



けれど



結婚してからずっと眠っていた

私の中の淫乱な女が

完全に



目を覚ましてしまったんだ



そう気がついて

私は戦慄した