紫陽花日記 -19ページ目

2割が鬱病?

報告会では心療内科のパネリストの先生から、線維筋痛症患者の2割が鬱病を合併するとのお話がありました。

欧米での鬱病併発数値はもっと高くなるそうですが、アメリカなどでは少しの鬱傾向的感情でも鬱と診断されるので日本と単純比較はできないようです。

日本での2割が多いか少ないかは私にはわかりませんが、痛みからくる鬱症状は多くの患者さんが抱えるもので、日本では特にその傾向が強いらしいです。

ドクターショッピングしていた時は、何でこんなに痛いのと原因をあれこれ悩んでみたり、痛さに負けて何もかも投げやりになったり…買物にもでず引きこもり、食べずに化粧はおろか髪もとかさず夏の終わりからこたつにはいって気がつけば1ヶ月で8キロ痩せていました。

その頃のことは何だかはっきり思い出せないのですが、牢名主?のように動かない私に代わって文句も言わず明るく家事をこなす中高生の娘二人と主人をぼーっと眺めているうち、いつからみんなにお弁当作ってあげてないかな…ってふと思ったら急に立ち上がる気になったんです。

家族ってやはり心の支えなんだなとしみじみ思いました。

整形学的分類

4種類に分類されるそうです。

①鬱型…鬱が強いタイプ。痛みと共に鬱の治療が大切になります。抗鬱剤・SSRI・SNRI等が処方されます

②筋緊張亢進型…筋肉の付け根に炎症がないタイプ。ノイロトロピンやリリカ・ガバペン等が処方されます

③筋付着部炎型…筋肉の付け根に炎症があるタイプ。アザルフィジン・NSAIDs 等を処方されます

④複合型…①②③が重複しているタイプ

この病気は原則的にはリウマチ科がイニシアチブをとる病気ですが痛みや炎症・神経症の程度によって、神経科や心療内科と連携するのが望ましいそうです。

以前にも載せたように私は炎症のない②型で、鬱症状があまりないので比較的鎮痛剤でうまくコントロールできるようです(*^_^*)。

セロトニン

セロトニン再取り込み阻害薬とか時々目にするセロトニンって何なんでしょう?
これは痛みをコントロールする脳内物質なんだそうです。

睡眠を調節したり不安や緊張などにも関係しているので、軽い運動をして気分転換がうまくできると、セロトニンが分泌されるらしいです。

これは学会報告会でいただいた《線維筋痛症療養の手引き》に載っていました。紫陽花日記-091014_1147~04.jpg