レバレッジな共産主義(旦那ken) | のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ

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ken(夫)は、中国でのビジネスは中国での出産(天津ローカル病院にて出産)・育児話をメインに♪

先日ある中国人の友達とふと話したこと。


中国共産党って言うけど、この国、共産主義じゃないよね。


と私が言うと。


そうなんですよ。もう誰もがわかっていること


なんだけど。


しっかりと市場経済を導入して、1992年の鄧小平の

南巡講話から、もう20年以上も経ている。


先日読んだ、マルクス・エンゲルスの『共産党宣言』


1848年というまだ日本では、明治維新にも達していない


江戸末期に、この共産党宣言が刊行されている。


そのくだりは、このように始まる。


『ヨーロッパに幽霊が出る----共産主義という


幽霊である。ふるいヨーロッパのすべての強国は


この幽霊を退治しようと、神聖な同盟を結んでいる。』


この一文ではじまる。


以前私が読んだ本では、この幽霊を怪物と

訳していたと記憶しているのだが。。


幽霊と表現する。。この共産主義を


今はまた別の意味でも、幽霊であるのかもしれない。


そもそも、毛沢東が、文化大革命で批判し、獄中死


させた劉少奇にしろ、多くの文化人、知識人にしろ


マルクス共産主義を否定し、修正する。修正主義者として


批判され。。


1992年にまさに鄧小平がおこなった


社会主義市場経済への開放という


この市場経済。。ブルジョワジーを批判したものであった。


完全に、共産主義から反対の路線に


舵を切りながら、それでも共産党と旗をかかげ


つづける。。この国を私なりに考えてみようと思う。


どのように理解するか。。これを自分で考えてみようと


そんなことを、子どもと鬼ごっこをしながら


考える、私はそんな真面目なお父さんで。。。なんて(笑)。。


1949年に中華人民共和国が建国される。


この国は、どれだけ中国4000年の歴史と


いおうが、はじまったのは、1949年なのである。


ここがスタートである。


日本のように、ずっと歴代の天皇が続いてきた国体は

ないのである。


最後の王朝であった清朝から


ある意味王朝のように続く、共産党であるならば。。


この1949年がスタートである。


そこに建国の父、毛沢東がいる。


ここは否定出来ない。神話としての、ストーリーがある。


共産主義をかかげて、建国したのである。


ドイツの社会哲学者である、ユルゲン・ハーバス曰く

『未来としての過去』というのがあり、


未来を切り開くときには、必ず過去の何らかの

歴史的表象をとってきて、そこから物語作りが

はじまっていくと、指摘している。


では、なぜ社会主義的、共産主義的なことが

うまくいかなのであろうか。。


私は、その一番の原因となるキワードは


『レバレッジ』なのではと考える。


共産主義、社会主義にはレバレッジがない。


まあ当たり前ではあるが。。


今の世界というのは、レバレッジなものがかかっていないと


誰もプチ裕福さを感じることはない時代である。


例えば家のローンを組むのも、自分の数十年先の給料


担保に入れてのレバレッジであり


クレジットカードで支払うのも、数カ月先の自分の稼ぎを

担保に入れてのレバレッジであり


子供に教育費をかけるのも、将来の彼らのリターン?

お金でなくも、自尊心もふくめての、レバレッジ。。


年金だって、生命保険だってすべてレバレッジな


社会であり、世界であり。。


共産主義における、平等において、レバレッジは


かけようがない。。


1960年代、70年代と中国で、生まれつつあった


人民公社という概念。。


農村において、政治も経済も教育も農業もすべて

一体化させて、配給制で、家もあてがわれ、

食堂で一緒に食事をして。。


皆平等故に、レバレッジのかけようがない。


まああたりまえであるが。。


ある程度のレバレッジをかけないと、人は幸福を感じ得ない

時代であり、


資本主義社会というのは、万能でもなく、理想でもないが


最低限のレバレッジをかけることを許される世界である。


それゆえ、今の中国は、レバレッジをかけたまま


共産主義として、進んでいくのである。


しかし共産主義と、資本主義の相性はいかがなものだろうか?


しかし安易に民主化とも言えないと、私は思う。


かつて人口13億人という国家を治めた、王朝がこの

有史以来あっただろうか。。


そういった意味でも、民主的に、話し合いで

物事が決まるほど、この国はそれほど狭くもないし

小さくもない。


ある意味一党独裁的でありながら、レバレッジな市場主義経済

を維持する。。


これしかないのではとも、思えてしまう。


ない知性と、無知な自分を振り絞って考えてみた

(最近の付け焼刃の読書で考えてみた)


私なりの中国論である。


さあ、翔世、蓮世。。鬼ごっこのつづきをしよう。。


ちゃんちゃん。。


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