以下のニュースを見て、中国社会の女性地位ということについて
考えてみた。
<在日中国人のブログ>中国を目指す日本のキャリア女性、増える=日本企業での女性蔑視に嫌気
http://news.livedoor.com/article/detail/6215490/
↓以下ライブドアニュース
============================================
2012年1月21日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「日本女性はなぜ続々と中国に渡りたがるのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。
39歳の日本女性、長島さん(仮名)はかつて大手電機メーカーに勤めていたが、あまりの女性蔑視に嫌気が差し、辞職。単身上海に渡り、今ではバリバリのキャリアウーマンとして働いている。日本ではすぐに「女のくせに」と言われ、良い成績をあげて上司に褒められれば、男性同僚から猛烈な嫉妬を食らった。上海では複数の企業で働いたが、常に第一線で活躍し、重要な任務も任されている。女性蔑視など全くない。
30数年前に中国が門戸を開けたばかりの頃、先進的な科学知識を学んだり、アルバイトで稼いだりするため、大勢の中国人が日本に渡った。それが今は中国のGDPが日本を超えたばかりか、日本人が中国に職を求め、大勢押し寄せるように。長島さんのような日本女性も珍しくない。彼女たちは自己実現のため、ゼロからスタートする道を選んだ。日本より報酬が少なく、深夜まで残業するという過酷な条件でも頑張っている。
日本女性といえば、結婚・出産は当たり前で、家庭に入りひたすら家族のために尽くすというイメージが強い。恵まれた生活だと思うのだが、なぜ彼女たちはわざわざこうした既定路線を進まず、決して楽ではない異国での生活を選びたがるのか?
バブル崩壊後、日本経済は衰退し、各家庭の収入も減少。それまで専業主婦だった日本女性も家計のために働きに出ざるを得ない状況になる。教育レベルも向上し、女性が自由で独立した生活に憧れるようにもなった。結婚しても家事に明け暮れ、経済的な理由で相手の言いなりになるような生活を嫌うようになったのだ。
それでも、経済的な理由だけならわざわざ海外に出る必要はない。彼女たちが海を渡る理由は、日本企業が女性を活用しようとしない点にあるのではないか。世界500強企業のうち、女性幹部が占める割合は13.5%だが、日本の上場企業はわずか1%にすぎない。要するに97%の日本の上場企業が口では「女性の積極活用」をうたいながら、実は数えるほどしか実践していないことになる。
今こそ、日本の企業文化を反省する時ではないだろうか。確かにこうした企業文化が日本企業に多大な経済収益をもたらし、国際競争力を大幅に引き上げたことは事実だ。だが、女性の社会進出がこれほど目覚ましい時代になっても古い感覚から抜け出せず、女性を戦力とみなさない企業がこれほど多いとは。これでは生産力も上がらず、国際競争力も低下する一方だろう。これこそが日本経済低迷の原因といえるのではないだろうか?(翻訳・編集/NN)
●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。1999年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。
=========================================
中国における、女性の社会的地位は高い。
社会的地位というとたいそうだが、
実際に職場をみると普通に女性が多く活躍している。
ちなみに今の私の大連支店では
6部門中の部門長のうちすべて、女性がトップである。
社員数40名中、8名が女性であるが(ドライバーほとんどなので
女性は少ないが、管理職は女性がほとんど)
瀋陽の会社も、6部門中4部門が女性がトップ
確かに営業部門は男性が多いが、管理職には
女性が多い。
別に私が意図的にそうしているわけではなく
普通に優秀で、業績を上げるが女性の比率が高いのである。
通常女性を、登用していくと妊娠、結婚の問題に
ぶちあたり、また家庭をもって残業などがしにくいなど
ありがちであるが。。。
中国では女性が結婚しても、妊娠しても仕事はやめない。
また残業などしにくいことも、特にない。
また子供はシッターに預けて、仕事にでるということは
中国で当たり前である。
何故そのような社会になっているのか?
よくうちの女子社員達に、望むなら仕事せずに
専業主婦になってみたい?って聞くと
なりたいという人と、なりたくないと言う人がいる。
しかしみんな揃えて言うのは、仕事しないと
食べていけないし、旦那の給与だけではやっていけない。
また会社の社会保険がないと、病院にもいけないし
出産の保険もおりない。年金だってない。
そうなんです、中国では男女別の保険なので
仕事をしないと社会保険が扶養家族として適用されません。
それゆえに強制的に働かないといけない。
また老後に関しても、自分で保険なり食い扶持を確保しとかないと
もし離婚したり、独り者になったら大変という観念も強いように感じます。
このような社会背景が、女性の社会進出を強く促します。
そしてもう1つ、じゃあ男と女両方が、仕事をした場合
家庭は?子供は?と言う問題はどのようになっているのか。
それも、さすがしっかりしたシステムがなりたつ社会である。
家族のつながりが強い、中国の儒教社会において
孫の面倒をみるのは、祖父母の義務。これが当たり前。
義務というか、習慣である。
この習慣、文化が、しっかり女性の社会進出を支えている。
また両親が遠くに住んでいる場合でも、ベビシッターや
家政婦なども当たり前の文化なので。。これも大きく女性の社会進出を
促しております。
上記のことからも、この女性の職場での存在感というのは、日本とはまた一風ちがった
雰囲気があるということは、容易に想像つくと思います。
以前ある人事関連の本で読んだのですが
日本は戦後の高度経済成長時代
所得倍増計画あたりから、日本の人事制度給与制度をどのように
設計するかにあたり
なるべく男性の給与を大幅に引き上げて
所得を倍増させて、福利なども分厚くして
女性が家庭をみれるような役割分担をなせるように設計されてきたと言います。
また製造業がさかんであったその時代、
社員の積み重ねた技術が外にいかないよう、別の会社にいかないよう
できるだけ同じ会社にとどまっていれるように
年功序列のシステムが創り上げられていったといいます。
今そのシステムが徐々に崩れ、女性の社会進出が進む日本ではありますが
根本的な社会背景として、外に出ざるを得ないという状況は
弱くはないが(今だんだんと強くなっているところ)、中国のそれと比較するとまだ弱いのではと
まだまだ日本が男社会であるのは
その社会背景と、家族や社会や国が支えるシステムが噛み合っていないのではと。。
aiai曰くは女性にとっては、生きやすいこの中国社会。。
実力主義で、男尊女卑を感じさせない。。
男の私としても、女性と一緒に仕事をすることに違和感なく
とくに女性だからと気にせずに働ける環境は良いものではないかと思います。
これからのこの中国の社会環境の変化がまた
どのような、女性や男性の仕事に対する意識に影響を与えていくのか
興味深く思います。
本日も、下記ブログランキングに
ぽちっとワンクリック、宜しくお願いします。