毎年1月には、社員のボーナス評価をしなければならない。
今年もその季節がやってきた。
中国では一般的にはボーナスは年一回である。
日本で仕事をしていた頃、人に評価されることはあっても
自分が評価することなんて経験したことはなかった。
中国で仕事をして、いきなり50人近い部下の昇給やボーナス評定を
することになる。
これが、また難しい。
大切なことは、毎期毎の評価をしっかりやって
フィードバックをちゃんとしないと、感覚や好き嫌いで評価していると
思われることである。
人の評価に、デジタルな評価不可能である。
感覚によるところが、大きい。それをだれだけ数値におとして
デジタルに評価できるかが、公平な評価につながる。
会社設立から年数がたつほど
だんだんと、ボーナスについては人により差がつく。
難しいのは、管理部の評価(財務や総務)
営業だって、今の中国の高度経済成長時代なんて
みんな業績がいい。能力によって業績が左右されない。
のぼりのエスカレータといわれる市場にのかっているだけで
業績はあがっていく。
そうなる評価のウェイトをしめるのは、行動評価である。
責任感とか、規律性とか、積極性とか、あと直属の上司との関係。
最近思うのは、成長時代と成熟時代というのは、人物に求められる
ものが違うと感じる。
成長時代は人物重視、性格重視。。
成熟時代は能力重視、業績重視。。
よくわからないけど、単純にこんなイメージ。
私が、日本でコンビニのSVをしていた時代、どんなに頑張っても
売上がするするすべり落ちていく。となりに競合店ができれば
もう終わり。
あの頃は、徹底的に業績で評価され、あの手この手で売上獲得を
目指す。数字を残せる人が偉い。
でも今は、違う。みんな数字をのこせるし、個人差は能力差でなく
市場差。
数字を達成すると、人はあまり頭を使わない。当たり前だが
日常業務をまわしていればよい。
でもこれが10年して、思うように売上があがらなくなったら
人は頭を使って、どうやってもっと効率よくものを売るかを考える。
私がコンビニに入社したのは1999年。売上下降しだした頃。
その頃の、上司に昔の話を聞いたら、
昔は、コンビニの発注や売場管理にシステムなんてなく
FAXで発注して、手で検品して
でも売上はばかみたいないあがった。
今は、数百億円のシステムを投資して、販売効率をあげ
業務効率をあげ、SVに1台ずつモバイルPC、車を導入して
いろんなアイデアを募って、売場を作る。弁当やおにぎりの
サンドイッチのレベルも日進月歩ですすでいくのに
売上をすべりおちるのを食い止めるので精一杯。
あの頃を思い出し、売上が上がる時代にあるその中国で
私としては、どれだけ未来を予測しながら、次の手をうっていけるか。
それが、すごく面白い。
今の50人のボーナスを評価する時に、ついでに私は未来の評価
基準みたいなものをあらかじめ、みんなに伝えておく。
そうすることで、みんなに時代に流されずに評価される人になって
欲しいと思う。
さて、今年の私の評価はどうなのだろう。。
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