『春節』と『外地人』 ビジネタ1の続きから。。
今年の予測では延べ21億5000万人がこの春節期間中に
動くと言われております。民族大移動です。
列車、バスなどの混雑振りは想像を絶します。
聞く話によると、列車の中など、混雑して動けないのでトイレなどは、
空きビンとかにすませてしまう人もいるとか。。。
お金のある人は、飛行機でひとっとびで帰ることが出来ますが、
列車、バスとなると、この広い大中国では人によっては
24時間、30時間の片道での時間がかかり、
往復で数日とられてしまいます。
『春節』の休みは1週間ですので、その往復時間に数日をとられてしまえば、
せっかくの実家にいる時間も少なく、数日だけとなってしまいます。
よって、この『春節』、『外地人』としては、悩ましいところなわけです。
故郷に帰るのに、長い時間と、お金が必要となってくる。
なので、、出来るだけ長い期間故郷に滞在したい。
でもまた、戻らないと仕事が待っている。
そんなジレンマがあります。
もちろん、中国企業や、国営企業などはちゃんと『外地人』に対して、
十分な休暇を取らせるので問題ないですが、
外資系だとそこまで十分な休みは取らせてはもらえません。
国家指定の休日は1週間。
遠い故郷に帰るのならやはり10日間から2週間は必要というが、
『外地人』の考え方であり、希望でもあるわけです。
私の会社でも、この春節には遠い故郷へ帰る何人かの『外地人』がいます。
もう既に故郷に帰ってしまった人もいます。
中国で会社を経営するうえで、この春節にしっかり長い休みを
とらせてあげる体制を作るのはとても重要です。
出来る限り、ここでしっかりお休みを確保してあげないと、
その後の仕事のモチベーションにも影響しかねません。
当社は、販売会社なので、春節中も会社は運営しています。
その際でも、『外地人』は故郷に帰らせてあげ
『当地人』の何人かに出勤してもらっての対応が必要となってくるわけです。
そのような体制作りの重要性を知ることのできる春節でもあります。
また、前回の話に出てきた、『外地人』の販促員というのは、
正社員ではないため雇用が不安定。
そういう人は、春節で田舎に帰ったまま戻ってきません。
そのまま仕事をやめてしまうこともよくあります。
また春節の1ヶ月前から田舎に帰ってしまう人もいます。
家族のつながりが強い、中国においては理解できなくもないですが、、
雇用側としては、この部分をどのように安定させるかが
重要な課題となってくるのです。
つづく。。。
最近の天津は、お天気が良く
比較的暖かい日が続いております。
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