二人の出会いから3
2003年5月私は生まれて初めて、中国を訪れた。
別に興味があったわけでもなく、本当になんとなく、
今年の旅行場所はどこにしようかなって考えていて、
その時の友達が、今は中国が熱い!!上海だ!!
ってなのりで、行くことになったのだ。
中国って聞けば、万里の長城、天安門事件、
ラストエンペラー、ラーメンマン
くらいのイメージだった。
そんな私が、あの訪中をきっかけに、
日本での仕事を辞めて、ここ中国に飛び込んで
きたのである。
今考えると、それはそれは人生を変える出来事
だったんだなと、今にして思う。
さて、そんな上海で、出会った女性、王さんであるが、
当時彼女は29歳、私は26歳。
彼女の仕事は、日本企業の通訳だったり、旅行ガイドだったりと
会うたびに、職を転々とはしていたが、日本語がペラペラだった。
そんな彼女に私は、惚れてしまうのである。
なぜ惚れたのか!!
初めて接した、中国人であり、中国の女性であったのだが、
なんといっても、その性格である。
竹を割ったような性格、凶暴であり、わがままであり、
でもそのなかに、なんとも言えない、やさしさをも、もつ。
(私は、Mではありませんよ)
今考えると、彼女自身が特別というよりは、
彼女が典型的な中国の上海の女性であった
ような気がするが。。
とにかく、はじめての訪中だった私にとって、
彼女を通して、その上海の力ある発展と、
パワー、活力が自分の気持ちを高ぶらせて、
彼女へそそぐ情熱がそのまま中国上海への
憧れと変わっていくのである。
そして4泊5日の上海旅行から日本へ戻ると、
その上海での情熱、ドキドキが収まらなかった。
彼女へ、上海へそのときはどっちに
惹かれてたのかさえもわからなかったが、
でもどっちにも惹かれていたのである。
上海から日本にもどり、1ヶ月間毎日彼女に
電話をした。
2003年6月。。。
夏が始まろうとしていた。。。

