何か違うような気がする…
帰宅してから調べてみました。
(今までススキについて調べたことありませんでした)
そして、
衝撃的なことが…
以前から私がススキだと思っていた植物、その一部がススキではないかも知れない💦
ススキと同じイネ科ススキ属に『オギ(荻)』という植物があって、両者は似ているという情報。
ススキには『芒(ノギ)』があり、オギにはノギがない。
(ちなみにヨシにもノギはない)
オギ、ノギはいずれも初めて聞く言葉です😰
実物を確認するため再び江戸川の河川敷近くへ。前回は河川敷(堤防の内側)、今回は堤防の外側へ行きました。
ススキは穂が出る前はスルーされますが、穂が出る晩秋以降は人気がある植物。
まずは穂を比べてみます。
ススキ①
小穂(しょうすい:種のように見える小さな茶色部分)の先端からピョーンと長い棘のようなモノが出ています。これがノギと呼ばれるもの。
ススキ②
ススキの白い毛は小穂と同じぐらいの長さ。
ススキ③
ススキのノギは肉眼でも確認できます。
続いてオギの方を見てみます。
オギ①
よく分からないのでも少し大きく撮影
オギ②
ピョーンと長い部分がありますが、これは白い毛であり、ノギではありません。
なお、オギの小穂にはノギがないと言われていますが、稀にノギのある小穂もある様子です。
でもオギのノギはとても短いらしいです。
オギ③
白い毛はススキより長く、小穂の2〜3倍。
穂全体を包むように触るとオギの方がフワフワしています。
毛の長さがその理由だと思っています。
穂全体はススキよりオギの方が白く見えるそうです。
毛の白さ自体が違う(オギの方がより白い)という情報もありますが、光の当たり具合にもよるので、私にはよくわかりませんでした。
オギの方が白い毛が長い=白い部分が多い、オギの方が小穂が蜜=白い毛が多いから穂全体が白く見えるのでは?と私は勝手に思っています😅
次に茎を含め全体を見てみます。
ススキ④
ススキ⑤
上手く撮影できていませんが、ススキは株から茎葉を放射状に出し、夏以降に花茎を立ち上げます。ススキは株です。
ススキ⑥
一方のオギは…
オギ④
オギは地下茎を横に伸ばしながらどんどん増え、オギ原を作ります。
ススキのようにこんもり茂らず、上へ上へと茎を伸ばし、背の高い草やぶを作ります。
横に伸びた地下茎(根茎)から1本ずつ茎が立ち上がるので、一定の間隔があり林立したような感じになります。
葉が枯れているせいか、茎が土の中から立ち上がっている様子が見てとれます。
(ススキは株なので、葉によって茎の下部は見えません)
オギは河原や水辺、湿地を好み、ススキは乾燥した場所を好むという特徴がありますが、混在していることもあります。
高さもオギの方が高いのですが、環境により背の低いものもあります。
ススキの葉
中央に白い線があります。
オギも同様だそうですが、オギの葉は枯れてしまっていたので確認できませんでした。
因みにヨシの葉には白い線はありません。
ヨシ(アシ)とオギ
左がヨシ、右がオギです。
オギとススキの葉は下から上へ伸びますが、ヨシの葉は横方向へ伸びます。
ヨシ
ヨシはイネ科ヨシ属。
オギと同様に地下茎を伸ばして、そこから地上へ茎を出していきます。
オギとヨシは生育環境が似ていて、ノギがないのも一緒です。
ヨシは葉のつき方で見分ける。葉には白い線がない。
オギとススキは株の有無、ノギの有無で見分ける。
という感じだと思います。
勝手な感想ですが…
ノギにはタネを保護する(鳥獣に食べられにくくする)、動物などの毛にくっつきやすくし、拡散しやすくするなどの役割があるそうです。
ススキにノギがあるのは、株は移動しにくく、環境の変化に弱いので、とにかくタネをいかに拡散させるかが大切なのでは?
だからノギがある…
オギもタネを飛ばしますが、地下茎を伸ばすことで、ススキよりは環境の変化に対応しやすいように思います。だからノギがなくても大丈夫…😅
色々妄想すると面白いです😁