先日江戸川の河川敷を散策していたら…

⬇️ススキ……?
たくさん生えていました。
でも背が高いのです。3mぐらい。


何か違うような気がする…

帰宅してから調べてみました。

(今までススキについて調べたことありませんでした)


そして、 

衝撃的なことが…

以前から私がススキだと思っていた植物、その一部がススキではないかも知れない💦


ススキと同じイネ科ススキ属に『オギ(荻)』という植物があって、両者は似ているという情報。


ススキには『芒(ノギ)』があり、オギにはノギがない。

(ちなみにヨシにもノギはない)


オギ、ノギはいずれも初めて聞く言葉です😰


実物を確認するため再び江戸川の河川敷近くへ。前回は河川敷(堤防の内側)、今回は堤防の外側へ行きました。


ススキは穂が出る前はスルーされますが、穂が出る晩秋以降は人気がある植物。


まずは穂を比べてみます。


ススキ①


小穂(しょうすい:種のように見える小さな茶色部分)の先端からピョーンと長い棘のようなモノが出ています。これがノギと呼ばれるもの。


ススキ②


ススキの白い毛は小穂と同じぐらいの長さ。


ススキ③


ススキのノギは肉眼でも確認できます。


続いてオギの方を見てみます。


オギ①


よく分からないのでも少し大きく撮影


オギ②


ピョーンと長い部分がありますが、これは白い毛であり、ノギではありません。

なお、オギの小穂にはノギがないと言われていますが、稀にノギのある小穂もある様子です。

でもオギのノギはとても短いらしいです。


オギ③


白い毛はススキより長く、小穂の2〜3倍。


穂全体を包むように触るとオギの方がフワフワしています。

毛の長さがその理由だと思っています。


穂全体はススキよりオギの方が白く見えるそうです。


毛の白さ自体が違う(オギの方がより白い)という情報もありますが、光の当たり具合にもよるので、私にはよくわかりませんでした。

オギの方が白い毛が長い=白い部分が多い、オギの方が小穂が蜜=白い毛が多いから穂全体が白く見えるのでは?と私は勝手に思っています😅


次に茎を含め全体を見てみます。


ススキ④



ススキ⑤



上手く撮影できていませんが、ススキは株から茎葉を放射状に出し、夏以降に花茎を立ち上げます。ススキは株です。


ススキ⑥


一方のオギは…


オギ④


オギは地下茎を横に伸ばしながらどんどん増え、オギ原を作ります。

ススキのようにこんもり茂らず、上へ上へと茎を伸ばし、背の高い草やぶを作ります。

横に伸びた地下茎(根茎)から1本ずつ茎が立ち上がるので、一定の間隔があり林立したような感じになります。

葉が枯れているせいか、茎が土の中から立ち上がっている様子が見てとれます。

(ススキは株なので、葉によって茎の下部は見えません)



オギは河原や水辺、湿地を好み、ススキは乾燥した場所を好むという特徴がありますが、混在していることもあります。

高さもオギの方が高いのですが、環境により背の低いものもあります。


ススキの葉


中央に白い線があります。

オギも同様だそうですが、オギの葉は枯れてしまっていたので確認できませんでした。

因みにヨシの葉には白い線はありません。


ヨシ(アシ)とオギ


左がヨシ、右がオギです。

オギとススキの葉は下から上へ伸びますが、ヨシの葉は横方向へ伸びます。


ヨシ


ヨシはイネ科ヨシ属。

オギと同様に地下茎を伸ばして、そこから地上へ茎を出していきます。


オギとヨシは生育環境が似ていて、ノギがないのも一緒です。


ヨシは葉のつき方で見分ける。葉には白い線がない。

オギとススキは株の有無、ノギの有無で見分ける。

という感じだと思います。


勝手な感想ですが…

ノギにはタネを保護する(鳥獣に食べられにくくする)、動物などの毛にくっつきやすくし、拡散しやすくするなどの役割があるそうです。

ススキにノギがあるのは、株は移動しにくく、環境の変化に弱いので、とにかくタネをいかに拡散させるかが大切なのでは?

だからノギがある…

オギもタネを飛ばしますが、地下茎を伸ばすことで、ススキよりは環境の変化に対応しやすいように思います。だからノギがなくても大丈夫…😅


色々妄想すると面白いです😁