孤独だった、作家は、ご主人を愛していても

夏になるといつも

森瑶子さんの小説を思い出す

有名な情事などよりも

ひっそりと書かれた短編が好きだった

どうして働く女は

孤独になるのだろう

森さんはご結婚もされていたけれど

孤独だったように思う

ご主人を愛しているのは

伝わってきたけれど　　

孤独なのだなと

それが一番伝わってきて

好きだったのかもしれない