もともと東北地方では客車列車の設定が多かった。

機関車をSLからDLに替えるくらいでそれ以上の大きな見直しがなかったのは、乗客数が少なく投資効率を考えるとその程度が妥当としたのかも知れない。

 東北本線を長男格として常磐線や日本海縦貫線と幹線筋の電化が進んでも機関車がELに替わるだけであり、DCも運用されるなど近代化が遅れていた。高価であり量産化が見込めない電車の投入がなされなかった。

 流れが変わったのは東北新幹線開業で余剰となった急行型電車によるものだ。

普通列車に格下げしても冷房がついておりスピードアップも見込めるとなれば、まさに最適な施策と考えられたのだと思う。

 ここは磐越西線。

同じような事情でED77に牽引された客車列車が2時間に1本程度のんびり走っていた。

余剰となった455系が3連に改編されて運用された。

3・6・9両が東北本線筋では使いやすかったのか。

 これを写したのがいつなのか不明である。

おそらく残り少ない客車列車を写しに行ったものの天候がよくなく、磐梯山バックで何とかまとめようとした気がする。

桜が咲いていて残雪の磐梯山となれば5月の連休だった。

左下にあしらった桜の木が印象的で、いずれと思っているうちに機会を失ってしまった。

桜も、もうないだろう。

 もっとも翁島界隈もクマが出没するようになってしまい、妙なところで時代の流れを感じている。

そのうちに温暖化が進んで、猪苗代湖で夏に水浴するクマが現れるかも知れない。

磐梯山も455系も温暖化など知らなかった時代だ。

 

 

 

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