盆帰り 間違いなく時代が変わった。 旅は旧客に揺られるもの。 ふるさとへ帰る道すがら。 家族で乗り込んだ「鈍行」。 父が「何だ、蒸機か。」 ガタン、ゴトンと運ばれて23時着。 母は何で急行に乗せないのか文句たらたら。 そんな旅だった。 夜空に汽笛が響く。 今とは比べものにならない不便な時代、 それがどれほど豊かだったか。 旧客がホームいっぱいに停まる。 ふるさとの汽車。 いい旅だった。 にほんブログ村