撮影は楽しいものに違いないけど実際にはそれでは終わらない。
とりあえず、
(1)保管
(2)セレクト
を考えなければならない。
コンパクトタイプでも一眼でも今ではディジタルが主流になっている。
アナログ時代に比べれば「フィルムのコマ数(金額)を気にせずに済む」「1コマごとに感度など設定を変えることが可能」などメリットが多く、フィルムに本当にこだわる人でなければほとんどがディジタルになっている。
その後の(1)(2)もそのプロセスはアナログとは大きく異なっている。
まず、撮影コマ数が増えているので大容量の記憶媒体が必要とされる。
以前はPC本体のHDDに格納していたが、容量を食うので今では外付のHDDに入れている。
1コマごとにjpegとニコンでのRAWであるnefのデータを作ることと、連写するので幹線に半日いただけで100コマくらい写すことが珍しくない。
シャッターごとにjpegだと約5MB、nefだと約15MBのデータが作られる。
これらを後述の理由でとりあえず外付のHDD「親機」に書き込む。
技術の進歩で大容量のHDDが安価になりファイルサイズを気にしなくても済むようになったのは何ともありがたい限りだ。
撮影したコマはひとまず全数を書き込む。
ファイル数が多いのでカメラ側で数を絞っておけばという考え方もあるけど、間違って消してしまうとどうしようもない。
これでのミスはヒヤリハットが何度か。
削除するのはいつでもできるということで明らかに失敗であるものを除いて全部登録する。
さらにこれらを別の外付HDD「バックアップ機」にコピーしておく。
この時点でカメラと外付HDD2台に元データがあることになり、故障などによる消失リスクを回避することができる。
さて、保管してあるデータをいずれ整理する必要が出てくる。そのままだと容量には問題なくとも数が増えて煩雑になるため。
後で見たいと言う時に検索に手間がかかることになる。
まずはHDDの「親機」からビューワや画像処理ソフトで1枚ずつチェックする。
要は「当たりコマ」だけ残すことにしているが、これがなかなか難しい。その「当たりコマ」の選び方が微妙だ。
連写するゆえタイミングがわずかに違う写真が大量に生まれるのでどれを残すか?
「写真を捨てる」難しさはどなたでも感じることだろう。
そのため写真のセレクトはすぐにはやらないのが自分の流儀だ。しばらく「寝かせて」おく。
撮影直後は知らず知らずのうちにエキサイトしていて判断を誤るので何回にもわけて慎重にやる。
後で考えたら別のコマがよかったということがよくある。
これがほぼ終わった時点でカメラ側の元データを削除する。
それでもこれで終わらない。
そのままではHDDの親機とバックアップ機の間でファイルの整合性が取れなくなるので比較しながら残していく。
面倒には違いないけど前述のように「間違って消す」リスクは最小にしておきたい。
たとえは違うがアナログ時代にも似たようなことがあった。
「当たりコマでありながらネガやポジにキズがある。」
それだけで雑誌投稿やコンテストには使えないという無念さはもう味わいたくない。
そんな訳だが、ディジタルであれば下手なりに納得できる写真を得やすくなった。
いくら趣味性が強くなってもアナログに戻ることはあるまいと思っている。
これがみんなネガやポジだったらなどと思うと卒倒しそうになる。