福島の県北地方では桜、桃に続いてりんご、梨の花が咲く。
果樹栽培に力を入れているので花のある時期が長い。
それでも実際は少しずつ場所が減っている。
高齢化や後継者不足といった農家自体の問題に追い打ちをかけるように東京電力福島第一原子力発電所の事故による汚染と風評被害の問題が大きい。
これらを包括すると、何とか頑張って作ったものの安価でしか買ってもらえない、ならばやめてしまおうかということだろう。
ここも訪れた時にはりんごの花が咲いていた。
その後も近くを通る機会があるが、年ごとに畑が小さくなっている。
もう出荷するためではなく、自家や親戚、知人に配るくらいしかやっていないのかも知れない。
過去の華やかさを知る者にとっては残念。
五月の福島の原風景をまた探さねばと思う。