ツリ目の鋭い表情。
峠を越えるE3系だ。
最近、1編成がシルバー塗装に戻って話題になった。
やはり、どんな車両でもオリジナルは練り上げられたデザインということだろうか。
自分にとって板谷峠を越える特急を写すのは、キハ181系、485系、400系に続いて4代目になる。
車両の性能向上とともに時間短縮と快適さに貢献してきたといえる。
先日、来年から運用されるE8系が公開された。
新しい時代を迎える印象だけど、少し複雑な思いもある。
せっかくの新形式だが、福島駅で「はやぶさ」と併結しないため、東北新幹線内での速度向上がどのくらい望めるものか。
在来線での速度向上に制約がある以上、それを「東北」で挽回させるには限度がある。
「新庄は新青森より遠い」と言われる所以だ。
それに板谷峠は自然災害による運休が多い。
峠区間を新トンネルで抜くための調査が始まっているが工事を実施するとは決まっていない。
やるとしても、時間的にE8系の次の世代になるだろう。
福島・米沢間は30分くらいになるだろうか。
あの車窓風景が失われてしまうが。
E3系の当時の写真を眺めているとそんなことを想わせる。