冬の磐西。
ちょうどD51が復活した頃には個性的な列車や車両がまだ残っていた。
455系もそのひとつ。
東北新幹線開業で余剰となった455系は塗色を変えて、東北本線の仙台以南や常磐線、仙山線のローカル電車に活路を見出した。
当然、磐西でも多くの列車に使われた。
D51の撮影ではテストシャッターに被写体になってもらった。
首都圏などから来られた方々には交流電車が珍しかったから写した人も多いだろう。
この日は東長原と広田の間でポイントを探す。
築堤に登ってみたら小雨で気温が上がったのか、もやが立ち昇っている。
そこへ455系がやってきた。
大型ライトの原形に近い車両。
何でも写しておこうとシャッターを切った。
この電車もかつては急行「ばんだい」として行き来したのだろう。
その後、いつしかステンレスの電車に置き換わって磐西を去った。
D51とともに、なつかしい電車だ。