言われているように、蒸気機関車を被写体としたときの難しさを感じる。
特に冬。
SL撮影では白と黒のコントラストが勝負を分ける。
今はディジタルの時代で画像処理ソフトを使えば自分のイメージに合うように補正ができる。
露出のミスだけでなくレンズの特性も含めて、何とか見られるようにすることができるありがたい時代になった。
これによってフィルム時代のように「撮り直しの一番」が少なくなった。
それでもやはりSL撮影にはプレッシャーを感じる。
手応え十分でもラボ上がりのときの落胆がトラウマになっているのかも知れない。
失敗作は見たくもないのでモノクロ変換してしまおうかと思わせる。
冬の中山宿も同様。
スウィッチバックで停車するから猛煙が期待できる。
構図も含めて何とかうまく写しとめたい。
当時はまだフィルム。
画質を重視してKR(コダクローム64)を使いたいが光量がないとロングでは苦しい。
天候を意識してRA3(センシア3)の両方を持参して現地で装填するようにしていた。
天気予報を気にしながら仕事を終えてから閉店時刻に間に合うようヨドバシカメラに急いだもの。
写真はセンシアだったと思う。
SLは運転や保守もアナログだったが、写す方も同じ。
すっかりディジタルに馴染んでしまうとあのコントラストと画質のストレスも懐かしい。
まあ何とか見られる絵をご披露。