一週間を振り返ってみるといろいろなことがありました。その中から三点ほど。
まずは、素晴らしい精進料理を振る舞って頂いた賄いの穴澤さんへの感謝です。冬木沢祭礼には、山ごもり修行という側面もあります。なので期間中は、肉魚や卵はもちろん、ネギなどの刺激の強い薬味を避けます。反面、牛乳やチーズは大丈夫と言うと驚く方もいますが、お釈迦さまも乳がゆをお食べになられ、滋養をつけてさとりをお開きになられたわけですので、アリなのです。
このような難しい条件のなか、10人以上の僧侶の食事を毎日1人で調理された穴澤さんには、感謝しかありません。しかも手をかえ品をかえ、毎回おいしい!ありがとうございました。
2点目は、ふと気付いたら何十年も使っている道具についてです。お寺ですので、何百年も経過している貴重な法具などはあります。そういうものではなく、今回紹介したいのはこのホウキ。
消費が美徳である資本主義のこの世においては、壊れたらすぐ新しいものと取り替えるのは当たり前。しかしこのように治しながら使っていると、掃除をする意味とか、掃くことの本質とかに、思索をめぐらすいい機会になります。ゴミを掃き出すのか、ゴミに少しどいてもらうのか、そもそもゴミとはなんなのか、と…。色即是空。
来年もまた使い続けることでしょう。
3点目。物干しについて。
1週間、山内のいろいろなところに張っていた幕。また引いていた布。山は湿っぽいので、最後に干さなくてはなりません。しかし撤収日の8日には台風13号が接近中…。後日に干すかと諦めていたところ、予報と違って、8日の午前は晴れ。そのスキに一気に干しました。
また来年、よろしくお願いいたします!