愛染恭介のやぶからぼう日記 -97ページ目

ジプシーキャラバン

写真家:野村恵子に強く勧められ、

映画「ジプシーキャラバン」を見に行ったよ。

すんばらしい!!泣いた。心躍った。沁みた!


ロマ(ジプシーという呼称が差別的だとの理由で、彼等自身の言葉「ロマニ」で人間を意味する「ロマ」を使用)は、北インド起源の移動型民族。11世紀にインドから放浪の旅に出て、全世界に散らばった。

ヨーロッパ史には15世紀に入ってその存在が確認でき、「異教徒」として差別と迫害の対象となった。

ナチス・ドイツ時代にはユダヤ人と同じく強制収容所に送られ、ヨーロッパ全域で50万人が虐殺されたが、

あまり認知されておらず、戦後保障についてはユダヤ人より不利な扱いを受けている。

現在も根強い差別は続き、彼等の大半は都市のスラムに定住し、勉学の機会を奪われ、中高年のロマ人の多くは非識字者となっている・・・


しかし祖国も権力を持たない、彼等の武器は音楽だ。

ロマ音楽はバルトークやリスト、ブラームス、サラサーテ・・・クラシック音楽に多大な影響を与え、

スペインではフラメンコを生み出した。

映画ではスペイン、ルーマニア、マケドニア、インドの4つの国の5つのバンドが6週間かけて

アメリカ諸都市を廻る「ジプシーキャラバンツアー」を追い、

それぞれのミュージシャンのルーツを訪ねる。


その中のルーマニアのバンド「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」は度々来日しており、

私もライブに行きたかったのだが、仕事で行けず地団駄踏んだ覚えがある。

ツィンバロムという民族楽器、バイオリンや笛、アコーディオン、ダブルベースといった編成が

超高速演奏で底抜けに楽しい疾走感で煽り、踊るのをがまんするほうが無理だろう!てな感じである。

もう一つ、超高速ブラスバンド「ファンファーラ・チョクルリーア」も、要チェックである。


インドの「マハラジャ」を聞いたとき、沖縄音楽のルーツもここにあるのでは?

と私は感じた。いわゆる宮廷音楽的なものではなく、非常にどろ臭く、踊り出したくなる音楽だ。

フラメンコの「アントニア」も凄かったが、ファナの歌にやられた!

フラメンコは人生の苦痛からの開放、の音楽だったのだ。


そしてなにより圧巻はマケドニアの「エスマ」。

もう何も言うことはねえっす。泣いた。その声にやられた。

この千年の迫害され続けた民の感情を一手に引き受け、洪水のように吐き出した

としか思えないような声。思わずCD買ってしまった。


ちょっと愛染、出直してきます。

3/6新宿クラブドクター ライブ!!

チャージ¥2000(前¥1800)

18:30スタート、愛染は4番目20:30頃の予定。

はじっこ

我が家の冷凍庫はパンパンだ。

まるでシェルターで、一ヶ月生活するが如く。

天然酵母パンの耳。茹でタコの頭。ブリの頭。人には言えないもの・・・

パンの耳はもちろんベルクのパンだが、正直売りにださないのがもったいないくらい、ウマイ。

和食にも良く合い、それこそ煮物と合わせてもいけてしまう。

タコの頭は、同居人の働く居酒屋でのまかない。

別に頭の中は脳味噌が詰まっているわけではない。

びっくりするのは、タコはどこを食ってもタコだ。頭をスライスしてもタコ。

そのサービス精神丸出しの身の呈し方が感動的でさえある。

葱と合わせて、ポン酢もよし。コチュジャンと韮と合えて韓国風もよし。

ニンニクたっぷり、トマトと合わせてパスタの具にもよし。

ブリの頭なんざ、塩焼き、煮付け、最高。

これらの食材が、お店で使えないのは、「端っこ」を嫌う消費者が多いからだ。

サラミでさえ、端を出すと(味はもちろん、食感さえあまり変わらない)怒り出すお客さんも居た。

「端っこ」は「貧乏くじ」をひかされた気分なのだろう。

私なんぞ、端っこ大好きだけど。足の先、耳・・・

あ、勘違いしないで、女性の話じゃなくて、豚のはなし、ね。


3/6 新宿クラブドクター LIVE!!

チャージ¥2000(前¥1800)/18:30スタート、

愛染は4番目20:30頃の予定。

クラブドクターTel.03-5337-1659

地図www.clubdoctor.co.jp/doctor.map.html

海の巨人

最近立て続けに携帯で赤面トークを大音量で話している輩と遭遇。

いや、携帯ってどうしても声が大きくなってしまうどころか、人の目も気にしなくしてしまうのね。

「死んでしまえ!このやろう!てめえの顔も見たくねえ!帰ってくんな!死ね!今すぐ死ね!」

「私、いまあなたに会うと、また甘えてしまいそうだから」

「かつらだよ!かつら!人のことをとやかく言うな!」


そこまで大きな声出さなくても、「念」で「テレパシー」で伝わってしまいそうな勢いだ。


イージス艦に衝突された漁船の親子、

息子は年に数回、ホームレス支援団体に魚を送っていたそうだ。

混雑海域で自動操縦していたイージス艦、関係者からも非常識の声が上がっているそうだ。

なんでこんな象徴的な事故が起きるのだろう。

なんでこんな人が犠牲にならなければならないんだろう。

俺が歌にする「巨人」とは、まさにこの杉清哲大さんのような人だ。


携帯は通じないだろうから念を送るよ。生きてろよ!


世の中にはクールに反応する人間はたくさんいる。

「意味があんのかよ?」。

意味もなく、何かに駆り立てられて行動するものは創造者だ。

それをバカにするやつあ自動操縦で生きてなさい。


さあ俺も意味もなくライブをやるさ!(ガットギターを買ったさチョキ


3/6(木)新宿クラブドクター

出演:愛染恭介&大西英雄/赤坂浪漫倶楽部/葉子他

Charge\2000 Drink\500(前\1800)

18:30Start 愛染の出番は4番目、20:30頃の予定です。


CLUBDOCTOR Tel.03-5337-1659

最寄駅:JR大久保駅 南口出~税務署通り~飛鳥ホテル隣プラザ新宿ビルB1


これがなんと今年初のライブ・・・大西とガッツリまいりますよ~!