ぎたりぎたればぎたるとき
事後報告になってしまいますが、今年も
飯原道代さんからのお誘いで「ことばうた&ぎた」
クロスロードギャラリーにてぎたで添わせて頂きました。
毎回思うのですが、今回は特に・・・
飯原さんこと、めしは、全てに対して真摯に向かう姿と、
どんなことにおいてもユーモアを持って対処している姿と、
それが人を包む優しさになっております。
演者ながら、めしの朗読に笑いをこらえられませんでした。
ありがとう!また今年も良い暮れを迎えられます。
選挙結果には暗澹たる思い。きっと日本中がそうだと思ったのですが、
たまたま私の周りが同意見で、知らない世間が大多数という事実に
打ちひしがれたのです。
でも、もう何もこの結果に申しますまい。
愛は盲目と言いますが、恐怖も盲目なのでしょう。
これからは、微力ながら、恐怖の時代に、
ユーモアと音楽を持ってこの憂鬱な東京都民として、
生き延びてやろうと思います。
なぜならいろんなヒントを残してくれた選挙だったからです。
そして、今週はこれ。おれのギターヒーロー!
健太郎さんの追悼ライブ。おれはあなたに恥じないよう、
ぎたを弾きます。
彼の在籍した
the big slumbersのjoeさんの誕生日でもあります。
お暇な方は是非!
2012 12/20 (thu.) LIVE IN HEAVEN tribute to -KM- vol.8
at 幡ヶ谷 Heavy Sick
open18:30/start19:00
出演者
The Big Slumbers(佐々木常一/野本展央/佐々木英太)/愛染恭介/WAKE UP(兼松聡)
ゲスト
坂巻聰/坂巻晋/牟田昌広/平原佳哉
飯原道代さんからのお誘いで「ことばうた&ぎた」
クロスロードギャラリーにてぎたで添わせて頂きました。
毎回思うのですが、今回は特に・・・
飯原さんこと、めしは、全てに対して真摯に向かう姿と、
どんなことにおいてもユーモアを持って対処している姿と、
それが人を包む優しさになっております。
演者ながら、めしの朗読に笑いをこらえられませんでした。
ありがとう!また今年も良い暮れを迎えられます。
選挙結果には暗澹たる思い。きっと日本中がそうだと思ったのですが、
たまたま私の周りが同意見で、知らない世間が大多数という事実に
打ちひしがれたのです。
でも、もう何もこの結果に申しますまい。
愛は盲目と言いますが、恐怖も盲目なのでしょう。
これからは、微力ながら、恐怖の時代に、
ユーモアと音楽を持ってこの憂鬱な東京都民として、
生き延びてやろうと思います。
なぜならいろんなヒントを残してくれた選挙だったからです。
そして、今週はこれ。おれのギターヒーロー!
健太郎さんの追悼ライブ。おれはあなたに恥じないよう、
ぎたを弾きます。
彼の在籍した
the big slumbersのjoeさんの誕生日でもあります。
お暇な方は是非!
2012 12/20 (thu.) LIVE IN HEAVEN tribute to -KM- vol.8
at 幡ヶ谷 Heavy Sick
open18:30/start19:00
出演者
The Big Slumbers(佐々木常一/野本展央/佐々木英太)/愛染恭介/WAKE UP(兼松聡)
ゲスト
坂巻聰/坂巻晋/牟田昌広/平原佳哉
宝の音、グラデーションの雄弁

ベルクの頼もしきお客様であり、お酒への強力なコメンテーターであり、
音楽にも精通されているMさんから興味深いCDをお借りしました!
ここに収められているのは、半世紀~一世紀前のギブソンやマーティン、グレッチ
等の超ビンテージギター、マンドリンの数々を時代のスタンダードに合わせ
一器種一曲ごとに演奏される音の資料です。
ミュージシャンのはしくれとしては楽器に疎い私からしてみれば、この資料を
有効に受け止められるか不安だったものの、実に資料以上にBGMとして最高に楽しめるもので、
自然と楽器熱が再燃したのでした!
演奏するのはボブ・ブロズマンやデヴィッド・グリスマンといった
私も教則本等でお世話になった職人肌の方々だが、ここではこんな凄い名器を手にした
彼らが、「これ凄い!!こっちはどうだ!?」と嬉々として演奏に励んでいるのが伝わってきて
それが資料という枠を超えたエンターテイメントになっております。
楽器って素晴らしい!この世の宝です。
その中で、Mさんもお勧めであったこの「Tone Poems」シリーズの「Ⅲ」は、
スライドギター、リゾネイター特集で、私も一番興味をそそられました。
半世紀以上も前のナショナルはハワイを思わせる椰子の木や波、
サーフィンをしている女性がスチールボディに施されていて最早高級アンティーク。
音色では木のボディに鐵鍋のドブロスタイルの方が好みだったけれど、
それはブルースに限ったことで、ナショナルはとてもハワイアンに合うのでした。
そんな中でもひときわ異彩を放ったのが、
1915年のハープ・ハワイアンギター。
ワイゼンボーンの前身ともいうべきこの楽器は、通常の6弦に加えて
一弦より上に4本のハープ弦、六弦の下に1本のベース弦あり。
そんな100年近い昔の木のギターからは、ハワイの昔からの営みが聞こえてくる様です。
音色一つが情景を造ります。
ハワイ語は日本語と同じような母音、「ア、エ、イ、オ、ウ」と7つの子音、計35音。
日本語は世界的にも発音の少ないといわれる51音、それよりもシンプルなハワイの発音。
そんなハワイの人が、2世紀近く前に手にしたギターのチューニングを誰も知らず、
独自に開発したチューニングが100とも・・・人によっては1000とも言われる。
フレットとフレットの間にある「スライド」音がアジア的ともハワイ的とも思われる。
グラデーションの中に表現法を見出す知恵が(発音より昔からその知恵が
あったかは不明だが)逆に発音を多く必要としなかったとも
言えるかもしれない。日本で言えば琵琶の「ベンド奏法」による
拠り所のないざわめく不安な音程が、情念を掻き立てる。
西洋的音階の解釈の外にある、音。ブルース。
そんなことを思いながら、やっぱりもっとスライドギターを弾きたい!
と思った今日この頃でした。
11月の声
もうすっかり幾日も経っていますが、
今月の始めくらいにベルク奥のトイレ使用時間がようやく
21時終了から23時まで(ベルクの閉店時刻まで)に伸びました。
「ベルク営業継続報告」をさせて頂いてから間もなくのこと。
実はその前から、トイレの前に立つ警備員とこんな会話をしていました。
「(晴れて)営業継続になったのですか!?」
「お蔭さまで。これで後はトイレも23時まで使用できれば完璧なんですけどね。
警備の方もここに立つの大変だしその方が良いでしょう?」
「実は、我々もここでどのくらいクレーム(何故トイレだけ先に終了しているのか)が
あるのか集計して報告できるようにしているんです・・・
そのうちここも23時まで使用できるようになるんじゃないですかね。」
とびっくりするような返事が返ってきた。一警備員がこんなことを言えてしまうのも
その頃既に動きがあってのことだと思う。そして一週間くらいで突然
「トイレが明日より23時まで使用できます」と報告があった。
実にバカバカしいはなしで、初めて読む方はなんのこっちゃですが、
近隣のテナントが営業中にも関わらず一番近いトイレが2時間も先に閉鎖してしまってたので
あります。それもこれも別にあった有料トイレがそこへ移ってきたもので、
そこがそもそも21時が閉鎖時間で、場所が変わっても(トイレは本来環境に合わせ、また施設の営業時間に合わせるのが常識)以前の名残、法則を頑なに守るJRの掟なのでした。
いや、そこにトイレがあるから、であって、
むしろ最初からない方が人々はあきらめがつくってもんです。
実に使用時間が延びるに至るまで、
何人もの股間を抑えて行き倒れになった人々を目の当たりにしたか
分かりません。「東京は怖いとこじゃ!!」という罵声も聞きました。
いや冗談じゃありません。まったく。
でも退店勧告が来なかったことと、このトイレの一件がセットできたようで、
薄気味悪くもあり、素直にありがたくもあります。
もちろん声をあげてくれた皆様に、JR様に、ルミネ様に感謝です。
世の中ににはこんなちょっとしたことでも、
お上の鶴の一声で動いたり動かなかったりするのです。
最近日経ビジネスがベルクとルミネのことを記事にして頂いて(とても良い記事です!)、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121109/239254/?P=1
その影響もあってか常連の皆さまには申し訳ないくらい混雑の日々です。
最近は、これは益々ベルクだけのことでなく、個人店が軒並み潰れていく情勢に対する
不満の表れとさえ思えてきます。
この5年間あまりでいろいろ学びました。
最初はこちらも肩に力が入って疲れることも多かったのですが、
次第にのらりくらり、長期戦で半ば楽しむように、しかし折れないように、
の姿勢がとれるようになったこと、そしていろいろな声が聞けたこと。
大企業とはそんなものと諭す声、その虚をつく声、
たかが飲食店に多大な期待を寄せて頂く声、期待大きすぎておしかり受ける声、
果たして自分が逆の立場であったらここまで熱く声をかけられるかの声、
喧々諤々でも一つの方向を向いていることを感じられればそれで充分なのでした。
そしてそのことは確か、でした。
もともと私は声高になにかを訴えるのが苦手です。
鈍感な人間なので、頭にくることも時間を追ってじわじわとやってくるのです。
(頭をはたかれて、ムカッときたときにははたいた本人は家にたどり着いているくらいな)
しかし十何年も同じ靴を履きつぶすように、あなたのことをお慕い続けますように、
墓場まで引きずりこんでずぶっと一刺しするまで、執拗な心を抱き続け、
陰湿に、楽しく、長期戦で、何事にも対峙したいと考えております。
私たちに必要なのは、閉店まで使えるトイレであり、
リーズナブルで本物を味わえる店であり、
そんなお店で楽しく休日や仕事帰りを過ごす時間を確保する為の仕事であり、
雇用であり、今必要なのは尖閣諸島ではなく、
中国とのビジネスであり、そのことで雇用を減らすことではなく、
今必要なのは新しい原発ではなく、福島原発の事故処理の為の作業員の確保であり、
あなたに必要なのは愛すべきひとなのかもね。
と、声高でなくささやきます。
今月の始めくらいにベルク奥のトイレ使用時間がようやく
21時終了から23時まで(ベルクの閉店時刻まで)に伸びました。
「ベルク営業継続報告」をさせて頂いてから間もなくのこと。
実はその前から、トイレの前に立つ警備員とこんな会話をしていました。
「(晴れて)営業継続になったのですか!?」
「お蔭さまで。これで後はトイレも23時まで使用できれば完璧なんですけどね。
警備の方もここに立つの大変だしその方が良いでしょう?」
「実は、我々もここでどのくらいクレーム(何故トイレだけ先に終了しているのか)が
あるのか集計して報告できるようにしているんです・・・
そのうちここも23時まで使用できるようになるんじゃないですかね。」
とびっくりするような返事が返ってきた。一警備員がこんなことを言えてしまうのも
その頃既に動きがあってのことだと思う。そして一週間くらいで突然
「トイレが明日より23時まで使用できます」と報告があった。
実にバカバカしいはなしで、初めて読む方はなんのこっちゃですが、
近隣のテナントが営業中にも関わらず一番近いトイレが2時間も先に閉鎖してしまってたので
あります。それもこれも別にあった有料トイレがそこへ移ってきたもので、
そこがそもそも21時が閉鎖時間で、場所が変わっても(トイレは本来環境に合わせ、また施設の営業時間に合わせるのが常識)以前の名残、法則を頑なに守るJRの掟なのでした。
いや、そこにトイレがあるから、であって、
むしろ最初からない方が人々はあきらめがつくってもんです。
実に使用時間が延びるに至るまで、
何人もの股間を抑えて行き倒れになった人々を目の当たりにしたか
分かりません。「東京は怖いとこじゃ!!」という罵声も聞きました。
いや冗談じゃありません。まったく。
でも退店勧告が来なかったことと、このトイレの一件がセットできたようで、
薄気味悪くもあり、素直にありがたくもあります。
もちろん声をあげてくれた皆様に、JR様に、ルミネ様に感謝です。
世の中ににはこんなちょっとしたことでも、
お上の鶴の一声で動いたり動かなかったりするのです。
最近日経ビジネスがベルクとルミネのことを記事にして頂いて(とても良い記事です!)、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121109/239254/?P=1
その影響もあってか常連の皆さまには申し訳ないくらい混雑の日々です。
最近は、これは益々ベルクだけのことでなく、個人店が軒並み潰れていく情勢に対する
不満の表れとさえ思えてきます。
この5年間あまりでいろいろ学びました。
最初はこちらも肩に力が入って疲れることも多かったのですが、
次第にのらりくらり、長期戦で半ば楽しむように、しかし折れないように、
の姿勢がとれるようになったこと、そしていろいろな声が聞けたこと。
大企業とはそんなものと諭す声、その虚をつく声、
たかが飲食店に多大な期待を寄せて頂く声、期待大きすぎておしかり受ける声、
果たして自分が逆の立場であったらここまで熱く声をかけられるかの声、
喧々諤々でも一つの方向を向いていることを感じられればそれで充分なのでした。
そしてそのことは確か、でした。
もともと私は声高になにかを訴えるのが苦手です。
鈍感な人間なので、頭にくることも時間を追ってじわじわとやってくるのです。
(頭をはたかれて、ムカッときたときにははたいた本人は家にたどり着いているくらいな)
しかし十何年も同じ靴を履きつぶすように、あなたのことをお慕い続けますように、
墓場まで引きずりこんでずぶっと一刺しするまで、執拗な心を抱き続け、
陰湿に、楽しく、長期戦で、何事にも対峙したいと考えております。
私たちに必要なのは、閉店まで使えるトイレであり、
リーズナブルで本物を味わえる店であり、
そんなお店で楽しく休日や仕事帰りを過ごす時間を確保する為の仕事であり、
雇用であり、今必要なのは尖閣諸島ではなく、
中国とのビジネスであり、そのことで雇用を減らすことではなく、
今必要なのは新しい原発ではなく、福島原発の事故処理の為の作業員の確保であり、
あなたに必要なのは愛すべきひとなのかもね。
と、声高でなくささやきます。