今日も寒かったですねえ。。

 

週末は、南青山の「児童相談所」の第2回の説明会があって、行ってきましたが、テレビでたくさん取り上げられて、またまた、たくさんいろいろ聞かれることに。。

 

日テレの朝の情報番組「スッキリ」のインタビュー取材も受けて、昨日放映されてました。

児童相談所に対する誤った情報ばかり流されているので、ちゃんと説明しないと。。

と思っているのですが。。。

 

学童クラブの記事を書き途中のまま、2週間くらいアップできていなかったので、こちらをちょっと先に。

 

さてさて、「平成31年度 学童クラブ入会案内」が発表になりました。

 

 

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http://www.city.minato.tokyo.jp/kodomo/kodomo/kodomo/gakudoclub/documents/h31goannai.pdf

 

 

ポイントの変更点は、小学校1年生と2年生に1点ずつ加点が追加されたところです。

1年生が5点から6点に、2年生が3点から4点に、それぞれ加算されました。

 

学童クラブが6年生まで入れるようになったとはいえ、低学年の子の方がやはり必要性は高いので。

 

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今年4月時点で、学童クラブの総定員は3172人、在籍児は2801人。

希望の学童クラブに入会できず、放課GOや児童館の一般利用(直接来館=「ランドセル預かり事業」といって、一度家に帰らなくても、学校からそのまま児童館や中プラの施設を利用できる制度。「準学童」と呼ばれているものです)をしている”待機児童”が130人です。

 

”待機児童”と言っても、保育園の待機児童とはちょっと違って、利用はできるのですが。

 

学童クラブに入会するのと何が違うのかというと、一緒に遊べるのですが、おやつがなかったり、夏休みなど学校が休みの日の入館時間が遅かったり、します。

その辺は、「施設ごとに柔軟に対応してください」というグレーな感じになっているようです。

 

平成31年4月の入会希望者が3111人になる見込みのため、総定員を3249人と、77人分拡大しました。

今年度は、入会者数が前年比で174人増で、162人分の定員拡大だったのですが、来年度は入会者数が310人増見込みなのに、定員が77人拡大ということは、だいぶきつい気がします。

なので、低学年に加点を増やしています。

 

 

▼ 平成30年4月現在の、利用内訳はこんな感じです。

 

 

 

▼ 定員の変更

 

 

新橋学童クラブ(定員120人)を開設したことで、近隣の「神明子ども中高生プラザ」と「放課GOクラブしば」の定員が縮小になります。

 

理由は、どちらも、学童クラブ以外の子どもたちの利用の増加が見込まれ(一般利用や放課GO利用)、施設の過密状態を回避するためです。

小学生人口が、今後10年で1・5倍に増える予測で、共働き世帯も年々、急増しているので、これから「学童クラブ」の定員拡大は大きな課題になってきます。

 

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現在の「学童クラブの入会状況」と、入会見込み状況はこんな感じです。

 

 

申し込みが始まる前から、溢れることが予想されている学童クラブがあるという。。。

一方で、定員に余裕があるクラブもあります。

 

希望者にはそれぞれ、「兄弟と一緒の学童に」とか「仲の良いお友達と一緒の学童がいい」とか「通勤経路や兄弟の保育園のお迎えを考えるとここの学童でないと」など、いろいろな理由があると思うのですが、一方で、希望者全員を「準学童」で受け入れをして、「準学童」を「学童」と同じ扱いにしてしまうと、人気の施設に児童が集中しすぎて、「一般利用の子たちが使えなくなる」、「いくら他に学童クラブを作ってもそちらに行ってくれないので意味がない」、というようなことになってしまうので、悩ましいところです。。

 

溢れてしまうところは、1日の最大利用者数が定員を超えない範囲での児童の受け入れ(全員が毎日利用するわけでもないので、開いている曜日などに別の利用希望者を入れるなどの組み合わせで、弾力的な受け入れをする)や、一般利用(直接来館)対応になります。

 

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そして、来年度から、ついに港区でも学童クラブが有料化します。

月額3000円(育成料)➕「おやつ代・お楽しみ会費」で、計5400円。

 

「育成料」というものですが、学童クラブの「保育料」みたいなもので、現在、23区で導入していないのは、港区と渋谷区だけ、になっています。

 

▼他区の状況。少し古いので、状況が変わっているところもあるかもしれませんが。

各区によって、運営の仕方が全然ちがうのですが、費用はだいたい5000円前後というところが多いのかな、という気がします。

 

 

 

費用の算定根拠はあるのですが、ここでは割愛して、有料化の理由は、「受益者負担」の考え方で、利用している人、していない人の公平性の観点、なんですが、「育児と仕事の両立がしやすい子育て支援制度」を整備するのは、今の日本では「インフラ整備」と捉えるべきで、「受益者負担」をここに当てはめるのはおかしい、ということを、委員会では訴えました。

 

ただ、一方で、急増する需要に今後も対応していくのに、今のように全て公設で、無料でやっていく、というのは、難しくなることも予想されるので、その場合、保育園のように、民間学童に補助を入れていく形(そうすれば、夜間対応、夜食対応なども可能になっていくので)も検討すべきなのですが、無料だと、差額補助の入れようもない。。

 

「育成料をとるのは良いけれど、その分は、学童クラブの質の向上、特に、給食(ケータリングのお弁当)の導入などにあててほしい」と要望しました。

 

 

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学童クラブの夏休みなどの長期休暇の際の、ケータリングのお弁当導入については、毎年、必ず要望をいただくので、毎年、区の方に要望は出すのですが、毎回、同じループをたどるのです。

 

まず、区は「学童クラブの施設ごとに実施するのは構わない」という姿勢です。

ただ、これまでも導入した児童館などでは利用者が少なく廃止になった経緯もあり、どれくらいのニーズがあるのかわからない。アレルギー対応などが心配。ということを言われます。

 

保護者からは「導入してください!」と言われます。

その保護者が使っている学童クラブに「給食導入の要望が来てますが。。」というと、「そういう要望は来てません」

以上。で、終わってしまいます。

 

なので、一度、学童クラブ利用者全員にアンケート調査を取ってほしいということを区には依頼しました。

 

ただ、他の区で、夏休みなどにケータリングのお弁当を導入した学童クラブの保護者に「どうやってやったの?」と聞くと、すっごい大変そうです。

 

まず、保護者が中心になって運営しないといけないので、中心になってまとめる保護者代表が必要です。

そして、学童クラブの加入者全員に、アンケート調査を取って、「導入してもいいか」の確認をとります。

そして、お弁当の事業者と契約して、日々の注文の取りまとめから会計(口座なども開設し、集金などもやる)、残ったお弁当の処理方法(学童クラブの事業者にお願いできないので、置いておいてもらって注文した子が来た時に持ち帰ってもらうなど)、アレルギー対応についての周知、などなどを一手に引き受け、さらに、その事業を継続していくには、次の代の親の代表に引き継いでいかなければならない。

 

私が勤めていた新聞社の元同僚の女性記者が、これをやったというので聞いたのですが、

「毎日、お弁当作る方がまだ楽だったかも。。」

と苦笑していました。

利用者は全体の6〜7割だったそうです。

これくらいパッションがあって能力の高い人がやらないと進められないのか。。と絶句してしまいました。

 

 

あまりにも大変そうなので、やっぱり区全体でまとめてシステムを導入できたらいいなあ。。と思うのだけど、先例が見当たらず、頭を悩ませています。

良いアイデアがあったら、教えて欲しいです。