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「1人68万円」の修学旅行
話題沸騰中の港区立の全中学校の修学旅行を「シンガポール3泊5日」にする件。
今日、わたしが所属する港区議会の区民文教常任委員会で正式報告があり、意見もいろいろ出ました。
内容は、来年6月〜9月ごろの日程で、区立中学3年の全生徒(特別支援学級を含む)約760人の修学旅行を「シンガポール3泊5日」にするというもので、都内初です。
事業費は約5億1200万円。
保護者負担は、これまでの、奈良や京都などの修学旅行と同じ7〜8万円に抑え、残りの費用はすべて区で負担。
単純計算すると、生徒一人当たり約68万円の事業費となります。
これをどう見るか。。
賛否、いろいろなご意見いただいています。
「内容」と「行けない子が出ないように」
「留学支援」「教育の国際化」「公立校の魅力向上」は、強く訴えてきたところなので、「オーストラリア派遣事業」のような人生観が変わるような異文化交流体験をもっと多くの子供たちに。
高校生の「留学支援」を進めて、たくさんの子供たちにチャンスをあげたい。
そこを目標に頑張れる子供が増えたらいい。
公立校に国際プログラムを入れたい。
公立校の中高一貫を進めたい。
色々、訴えてきたことはあるのだけれど、出てきたのは「区立中学の修学旅行でシンガポール3泊5日」5億円か。。
委員会は、なかなか微妙な雰囲気ではありました。
港区では、今は、区立中の進学率が約47%。
区立中の就学援助世帯は25%くらいで、修学旅行の保護者負担はかからないようになっています。
なので、「海外に行くチャンスがなかなかない子どもたちにも、国際人としての視点を」という意味もあるなら、やっぱり「修学旅行の内容」と「家庭の事情などで行けない」という子が出ないようにする、というところかな。
家族との海外旅行とあまり変わらなくて、行けない子はやっぱり行けない、だったら、多額の税金を使う意味がないので。
修学旅行のプログラム内容はこれから詰めるそうなのですが、「グループ単位で、英語を使って電車に乗ったり、活動する」「現地で学生と交流する」などが考えられています。
オーストラリア派遣事業のような現地の学校との交流やバディの家でのホームステイではなく、現地の高校生との交流など、とのこと。
また、「パスポート」取得の問題もあると思うので、区での費用負担を考えているとのことです。
「特別支援学級」や「医療的ケア」のお子さんなどには、介助員や看護師の派遣をする、とのこと。
「オーストラリア派遣」は継続
オーストラリア派遣事業については、今後も継続。
現状では、小学校で2.88倍、中学校で2.77倍の倍率で、これ以上の拡大は難しいとのこと。
別の派遣先も開拓できそうな気がするけれど。
「事業費が高すぎないか?」という質問には、今後、事業者のあいみつなどもとって、事業費の圧縮は可能とのこと。
そのほか、「先生の負担」を心配する声など上がっていました。
保護者にはこれから説明があって、9月11日から始まる港区議会第3回定例会に補正予算案が提案されます。
いろいろ考えさせられる案件です。
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先日の記者発表資料と、今日の常任委員会資料。
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宿泊型と通所型の「産後ケア施設」に
今日は、「愛育産後ケア子育てステーション」の内覧会に行ってきました!
「愛育病院」は田町に新築移転し、南麻布の旧施設は「愛育クリニック」として、1、2階の外来中心の病院になりましたが、このたび、病床だった3、4階を改築し、「産後ケア」の宿泊型と通所型施設に生まれ変わりました。
長年、「ここに産後ケア施設を作ってほしい!!」と熱望してきたので、夢のよう✨
9月1日オープンです!
愛育病院でバースコンシェルジュ業務を行なっている「株式会社ブライトン」代表取締役の伴照代さんと。こちらの「産後ケア子育てステーション」にもバースコンシェルジュを配置される予定だそうです。
外国人対応をはじめ、さまざまなお困りごとに対応してくれる「バースコンシェルジュ」は、愛育病院でもとても好評だということで、私も嬉しい💕
入り口は、親子でくつろげるスペースになっています。
インテリアがすごく素敵。
こちらが外観。
子どもの頃、病弱だったので、しょっちゅう、ここに急患で運ばれてたことを思い出しました。。
素敵すぎる「宿泊型」のお部屋
4階は「宿泊型(ショートステイ)」のフロア。
いきなりですが、「スーペリアルーム」がすごい!!
「産後ケア」事業で、多く寄せられるのが、「きょうだいがいると置いていけないので宿泊型は使えない」という声なんですが、こちらの「和モダン」のお部屋は、きょうだいも一緒にお泊まりできるそうです。
こちらが「スタンダード」。
全部で15部屋あります。
共用スペース。
赤ちゃんを預かってくれる部屋は、「病院」という感じで、安心感がありました。
産後4ヶ月までのお母さんと赤ちゃんが利用対象。
眠れないことが多いと思うので、赤ちゃんを預けて、心身ともに回復してもらうこと。
育児不安をなくしていくことが目的です。
授乳相談、育児相談、沐浴指導、産後のメンタルヘルスサポート、お部屋でのお食事などのサポートが受けられます。
料金は、スタンダードで1泊2日、65000円。
港区民だと、補助が入るので3万円代くらいだと思うのですが、港区のHPのどこに書いてあるのか見つからない。。まだアップされてないのかな。
(見つけたら載せますー)
料金やサービス内容など詳しくは、HPをみてください。
港区の補助については、こちら。
「通所型」は港区民2000円✖️6回使える!
3階は、「通所型(デイサービス)」などが利用できる「愛育ファミリーテラス」。
こちらのフロアは、まだ完成形ではなく、これから色々、物品などが入るそうです。
赤ちゃんを預けて、ゆっくり休むことができる個室がありました。
集まって、お話をしたりできるお部屋もありました。
「出産前準備講座」から「沐浴講座」、「離乳食講座」など、色々なプログラムを展開されるそうです。
1歳までの子どもを遊ばせながら、小児科医や心理士、栄養士などが見守ってくれる「子育て広場」もできます。
地域の中で、一緒に子育てしていくママ友達を作ったり、育児支援プログラムを受けたりできる場所が必要だと思っていたので、こういう機能が付いているのが嬉しい。
子どもが成長していく中で、たくさんわからないことや不安になることもあると思うので、ずっとサポートしてくれる存在ができることは、本当に心強いと思います。
港区の子育て世帯は、実家が遠い「核家族」がほとんどなので、ここにくれば安心、という「実家」のような場所が必要だ、とずっと思ってきました。
こちらも、まだ港区のHPに出ていないようなのですが。。
港区では、「通所型」の区民利用については、上限2000円✖️6回まで、補助がでます。
急に「産後ケア」が手厚くなりました。
本当に、こういう施設が欲しかった涙。