コロナによって、活動を自粛していた、赤星式音楽療法フェニックスの活動を再開しました
音楽療法士の伊藤先生の歌とピアノが懐かしいです
4年が経過して、参加されるご利用者もほとんどが初めての方々でしたが、一時間、身体を動かして歌って頂きました。懐かしい童謡は、長期記憶に保存されているため、マイクを向けるとスラスラ歌って頂けます。
さて、ここで、赤星式音楽療法について、ご説明します。
この音楽療法を取り入れた経緯は、昭和55年に、当法人の理事長であり医師である蓮村幸兌と、創立者の赤星建彦先生との出会いにあります。障害児の分野で広がっていた赤星式音楽療法は、このお二人の出会いから、高齢者施設で初めて導入されます。
その施設が、愛全園!当施設です。
愛全園では、この赤星式音楽療法の活動を“フェニックス”と呼ぶことにしました。
音楽療法の流れですが、先ず、ホールにご利用者様を集め、音楽療法士が、参加しているご利用者のお名前を呼ぶことからスタートします。そして歌いながら体を動かす体操をします。
身体をほぐしたら楽器演奏。使用する楽器は、難聴の方にも聞きやすく音色も低いスズや柄があって片手でも持ちやすいタンバリンなど、専用のものを使います。
ご利用者のリズム感を養うことで、合奏をするためのウォーミングアップにもなります。
なじみの歌を大勢で合唱することにより、長期記憶への刺激にもなり認知症の悪化防止、改善にも役立つように思えます。
今日は、久しぶりでしたので、ここまで~~。
本来は、この後に、ピアノ演奏に伴って音階練習をします。そして、いよいよ合奏が始まります。歌のリズムに合わせた様々な楽器を使うことと、歌うという2つのことを同時に行うことにより、脳を刺激・活性化して、認知症の方にとっては穏やかになったり、BPSDを軽減させる効果もあります。
年に一度、11月に行われる赤星式音楽療法発表会で、以前は、沢山のご家族様が、観に来て下さっていました。
当施設、愛全園では、40年間、毎週金曜日の14時から、この活動を続けてきました。
そして、これからも続けて参ります。
楽器も持ったことのない、認知症のご利用者様が、一年かけて楽器を演奏できるようになる、合奏もできるようになる場面を沢山見てきました。
活動を再開できたこと、心から嬉しく思います。
そして、これからのご利用者様の可能性が、楽しみでなりません。
活動再開にあたり、東京ミュージック・ボランティア協会のご協力に心から感謝致します。