ハムレット | 逢沢凛オフィシャルブログ Powered by Ameba

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「遊戯王カリスマ研究生.白咲るり」としてイベントや雑誌などでも活動中!

こんばんは。

2/1をもちまして「ハムレット」無事に終幕致しました。


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ご来場くださったみなさま、ご声援をくださったみなさま、誠にありがとうございました。

素敵なお花もありがとうございます!

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今回は簡潔に言うと一筋縄ではいかなかった。ただただ、それだけ。私が今までやってきたもの・積み上げてきたものはなんの役にも立たなくて、最初は逃げたい気持ちでいっぱいでした。

シェイクスピアを演じるにあたって、気持ちと行動よりもまず言葉を発することが大事なんだって。そしたら感情が自ずと出てくるという話を最初のほうの稽古で聞いて目からウロコ。知らなかった。
だから得た知識は使おう。と思ってやってみたけど、言葉は絶大な力を持っていて、それに押しつぶされ上手く操れない日々が続いてしまった。シェイクスピアの面白さは言葉遊びと詩的な語りだと思うから、感情が入ってしまうと言ってることがわからなくなる自分の技術に辟易しました。
そういうわけで、何もかも一からやり直し。最初からひとつずつ学んでいかなくてはならない作品でした。

ずっとずっとやりたかった憧れのシェイクスピアだったけど、私は彼のことを何にも知らなかったんだと思い知らされた日々でもありました。


だからこそ、初日が開けてからのみなさまの感想や声が糧となり血となり肉となり。嬉しかったです。
たくさんの方に見ていただけたことが素直に嬉しかった。本当に本当にありがとうございます。


お兄ちゃんとフェンシングごっこ(あれは枝を剣に見立てたフェンシングなのですよ)したり、水(!)をかぶったり、オープニングでお花を渡したり、というのは実は自分の未来もお兄ちゃんの未来も先取りをしていたのです。
今までたくさんの方が演じてきたオフィーリアを演じることにとてもプレッシャーを感じましたが、そこがシェイクスピアの良いところ。
ト書きが少ない分、たくさんの解釈を張り巡らせることができる。原文と照らし合わせながら注釈書を読み解いていく日々。
十人十色。人の数だけハムレットという作品へのアプローチ方法がありますね。私は私の思うオフィーリアを。真似になってしまうのが怖いから残っている映像作品はあんまり見なかったけど、今はどんなオフィーリア像があるのか、時間があるときに勉強してみようと思っています。
(狂気のシーンにて、ウイキョウとオダマキ、ヘンルーダを誰に渡すかというのも個人によって解釈が異なるようです)


じっくりと先を見据えて芝居と向き合えた感覚はやはりエキサイティングで素晴らしいものでした。
予想よりも奥深く、大きな壁があったけれども、楽しくてしょうがなかった。調べれば調べるほどたくさんの意見とやり方があって、もっともっとシェイクスピアを勉強したくなりました。
色んな作品やってみたい、、、。


何より学んだのは、言葉の偉大さ。今までこんなに言葉に注目したことがあるだろうか。動きや表情だけに囚われていなかっただろうか。
人間にしか与えられなかったこの表現方法を、400年も前にシェイクスピアは見抜いていたんだな。



ハムレットでみなさまの心に何か残せていたら幸いです。もっと言うと、心に希望の光を灯せていたら幸いです。
昔の人も思い悩んだ日々があった。現代でもそう。普遍的なテーマはずっと変わらないと思う。


「生きてくれ」

なかなか言えないけど力強いこの台詞。今回の西沢ハムレットにはこの一言に色んな想いがぎゅっと込められていました。


お芝居をもっと好きになれた。感謝の言葉を並べても言い尽くせないほとです。西沢さんありがとうございました。



人との出会い。一期一会を大事にしなきゃ。今回そう強く感じました。全員が自分の仕事にとてつもない愛を持っていて、誇っている姿が眩しかった。私もそういう人間になりたい。


成長してどんな形でもみなさまとまたご一緒できますよう、精進しなくては。



最後まで「ハムレット」を見届けてくださって本当に本当にありがとうございました!

しばらくハムロスに浸ります。。笑



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オフィーリア
逢沢凛