転校生で一緒だったしょうしょうこと、藤松祥子ちゃんが出演している、山内企画「idiot」を観てきました。
ゴドーを待ちながらをモチーフにしている不条理劇。たったふたりの女性キャストだけの二人芝居。
とにかく私にとって初めてみる要素がたくさんの作品でした。
劇場は四角い箱のような形なんだけど、開演とともに流れる可愛らしいイッツアスモールワールドとか
閉ざされる客席のドアのゴゴゴーって感じの対比がとてもゾワッときた。
真っ暗な四角い空間に閉じ込められて、あぁ物語が始まっていく、その中に引きずり込まれていくんだなって感じで。
計算し尽くされてあるセットは女の子が好きそうなものがいっぱい。小道具のバランスとか幻想的な照明の彩られ方とかほんとに絶妙。
その中心にいるのは二人の普通の女の子。
今っぽいのかそうではないのか、
仲良しなのか悪いのか、
ジェットコースター並の感情の起伏を含めて
ありとあらゆる手段で塗り固められたものを全て剥いでしまったような
女の子ってこんな生き方だよねと思わず納得しちゃうような
女性の本質なのか核となるものそのものなのかわからないけど、そんな存在の二人。
お互いの存在をそれぞれ必要としていて、でもベクトルが違いすぎて痛々しくて
狂気に孕んでいて、うわぁ、楽しいなぁって。思いながら見てました。
なによりも、ラストのしょうしょうのシーンにグッときた。
それまでも喋りっぱなしだけど、それ以上に溜め込んでいたいろんなものが弾けて、とめどなく溢れ出てきたかのような彼女のエネルギーに圧倒されました。
観劇後あれはどうなの?とかこれはどういう意味?とか考えちゃって、
誰かすでに観た方と語り合いたいなと思わせる作品でした。
しょうしょうと久しぶりに会えたのもすごく嬉しかったのだよ。
おわり。