アメリカ人は、基本的に副作用があっても効果のすぐ出る治療を好む。
だから、漢方薬をアメリカで治験しても、ゆっくり治るので承認されない。
20年前に開業した時は、日本人はじっくり治していくという東洋医学的な発想を理解してくれたが、今はアメリカ人の発想にどんどん近づいている。
治療1カ月後に目に見えて効果がないと、もっと治療を強くしてほしいと訴える患者さんが増えた。
昔私の教授が、アメリカでは古典的な皮膚科でなく、美容の皮膚科ばっかりが流行っていて嘆かわしいとおっしゃっていたが、日本も確実にアメリカの後を追っかけている。