漢方薬をニキビに使用し始めたのは今から30年くらい前からである。当時、大人ニキビは化粧品により発生するという考えが主流だった。
男性ホルモンが関与しているなどとは、皮膚科医は誰も理解しておらず、私の考えが日本テレビや週間文春で紹介された時は、病院の電話が鳴り止まず、一日100人の新患が慈恵大学病院に押し寄せたほどである。
男性ホルモンを抑える漢方薬は、婦人科医として知っていたので、その薬がニキビに有効でないかと推測して、見事に自画自賛だが当たったのである。

私のクリニックは、数種類の漢方薬は使用量が日本一であり、すなわち世界一の処方量である。
知らず知らずに、思春期にも漢方薬を使用し始めて日本中から思春期の患者さんも来院し始めている。
思春期のニキビの外用薬、スポッツクリームもAmazonで日本一になったと聞いた。
漢方薬と西洋医学の男性ホルモン抑制治療は、私独自の治療法であるが、もっと切れ味の良い治療を探していた。
最近、さらにビタミン内服治療の併用を知り、更なるレベルアップを目指している。