大学卒業時、産婦人科のなり手は少なく、君達は金の卵だと産婦人科教授から言われた。本当かいなと産婦人科教室を覗いたら、医局で昼間からソファーで居眠りしている医師がたくさんいた。嫌な予感がしたが、金の卵を信じて入局してしまった。すぐに間違いと気がついたが、暫く抜け出せなかった。やっと辞めることができたが、途中採用で皮膚科しか採用してくれなかった。2年でものにならないなら、辞めようと思った。しかし、私にとり金の卵といえる大人ニキビという病気を見つけてしまった。金の卵とは、お金のことではなく、医学研究の金の鉱脈である。