大学6年の卒業時、どこの大学に入局するか悩んでいた。ネットなどがない時代で、まったく情報がない時代である。飛行機の中でスポーツ新聞を読んでいたら、何故か二行広告の占いやります、に惹かれて電話番号をメモし、後日歌舞伎町の中国占いみたいなところに、5千円を握りしめ店に入った。占い師は私の顔を見て、ものすごく良い人相しているね、あなたは将来有名になるよ、素晴らしい活躍をするよ、私はびっくりしている、と言われて、私の方がびっくりした。勉強もそんなに出来ないし、手も器用ではないし、天才外科医にはなれないし、天才研究者にもなれるはずがない。ひょっとしたら犯罪でもやらかして有名になるのでは、と一抹の不安を感じていた。しかし占い師はニコニコしているから、悪いことではないなと考えました。北海道から東京の医科歯科大に入局した方が良いよと占ってくれて、私はそれを信じて医科歯科大に入局しました。今思えば、ホルモンのメッカ、医科歯科大産婦人科に入局したのも運命だったと思います。有名になるのは、私ではなく相澤メソッドシリーズであれば幸せだと考えてます。