私は学生時代、アルバイトをしても長続きしたことがない。パチンコ屋の見まわりは1日で辞めたし、ロッテリアの熱いハンバーガーを焼くバイトも1日で辞めた。唯一2週間続けられたバイトが、マヨネーズ工場の地下で水槽の中に玉子を入れ続けるバイトです。それは、ひたすら水槽に玉子を入れまくる単純なバイト。しかし、とにかく忙しい。

工場内は16歳から20歳くらいまでの東北出身の女性達が多く、今となれば酒さと診断できる女性がたくさんいた。

ベルトコンベアで玉子がひたすら運ばれてくるため手抜きが出来ず、だんだん飽きて筋肉痛になってくる。何とか休めないかと、休むことのみを頭の中で考えるも良い名案が浮かばない。すると、玉子の中に黒玉と言われる黄身が黒い玉子が混ざると、消毒の為にそのラインが10分間くらいストップすることに気付く。

「そうだ、黒玉を落とそう」

この作戦で2時間に1回、黒玉をわざと落として休憩時間を取り、何とか2週間のバイトを続けられることが出来た。

・・あの時は、すみません。

しかし、昔から他人が考えないようなアイディアばかり考えて、その考え癖が今の自分の診察に役立っているような気がする。

 

皆様 良いお年をお過ごしください。