昔からにきび治療で効果があった薬剤が消えていく。なぜなら薬価が安いからだ。内服薬のメサルモンやジオールは、私が産婦人科から転科した時こんなホルモン剤があるのかと ショックを受けた。それも皮膚科で普通にニキビに使用されていたのだ。この二剤からホルモン治療を開始したのだが、二つとも生産中止になった。理由はあまりにも安すぎるからだ。製薬会社からしてみれば、わざわざ利益の取れない薬剤を出すメリットはないが、私にとってこれらのホルモン剤がないことの打撃は大きかった。軟膏でもゲーベンクリームやグリメサゾン軟膏のような安くて素晴らしい軟膏がいつ発売中止になるかドキドキである。