寝落ち防止のため部屋のテレビをつけていたら、
今週は「大谷vsジャッジWEEK」ということで、大谷選手がずっと特集されてたんです。
日本で注目は当たり前ですが、アメリカでもトップスターとして本当に注目されているんですね。
リアルに目の当たりにして、改めて実感しました。
さあ、FLL World Festivalは3日目。
ロボット競技も、審査セッションもついに本番の日を迎えました。
ホテルを出るのはお決まりの朝6:30。
朝まで雷雨だったので、機材を運ぶのは大変かなぁと思っていましたが、出発時間に合わせたように雨が上がりました。
ホテルのロビーいっぱいに多くのチームが集合しており、外にも他のホテルから歩いていくチームがたくさん。
そして会場の近くになると、うねりのような人の列になっていきます。
どのチームにとってもロボット本番の日なので、早朝から練習フィールドは熱気でいっぱいです。
今日チームとしてしっかり押さえておきたかったことは、1ヶ所だけ。
そこが成功すれば安定して高得点が獲れるはずです。
ところが朝9:30、第1ラウンド。
元気に日の丸を振ってスタートしましたが・・・
まさに心配していたその部分でロボットの角度が狂い、止まってしまいました。
その影響もあり最後の出発も間に合わず、335点のスタートとなりました。
次のラウンドまでに調整できる時間は10分間。
的を絞って修正します。
10:30 第2ラウンド。
私が世界大会で大好きなことは、ロボット競技や審査セッションに向かうチームと、周りのチームが「Good Luck!」とお互いに励まし合う風景です。
世界のみんなが、1年間同じミッションに取り組んできて、その楽しさ難しさを共有しています。だからこそ勝負を超えて励まし合えるというのは本当に素敵なことだと思います。
同じホテルに泊まっているフランスのチームにエールを送っているところです。
昨日と違って競技に向かう緊張度はMAXです。
ドアの向こうは3000人収容の大きなホール。そこが本番会場です。
第2ラウンドでは、試合序盤でロボットがスタック。
ここはもう教室にいる時に修正していたところだったのですが、同じ現象が出てしまいました。
結果には必ず原因があります。今後のためにしっかり学ぶ必要が有ります。
エナジーユニットなどを多く回収する部分だったため、その後のミッションができなくなり、285点と、得点を伸ばすことができませんでした。
今回の世界大会は本当に短いサイクルで本番がやってきます。
ロボットの調整ができるのも最後。
今回起きているロボットの問題点を完全に修正するのは、大きな変更を伴うのでわずか10分の調整時間ではどうにもなりません。
しかし、得点を最大化するために今できることは何なのか。
考えた末にリーダーがある解決策を考え出しました。
なるほど、デメリットはあるけれどそれを超える大きなメリットがある。
それで行こう!と言って調整し、本番を迎えます。
11:30 第3ラウンド。あっという間に最終ラウンドです!
待合エリアでは、「ここまでできることは全てやった」「ここからできることは何だろう?」という先生の問いかけに対し、生徒から「しっかり確認や声かけをする」「慌てずゆっくりやります」そして「ロボットに感謝!」という言葉が出てきました。
「そうだね、失敗があるかもしれないけど、一つでも成功できたらそれは本当にすごいことなんだよ。一つクリアするごとに思いっきり喜んでロボットを応援してあげよう!」と話すと、涙を流す生徒も。
みんなでがんばってきた今シーズンの最後の試合です。
こんな最高の場所で自分達のロボットを披露できるなんて、本当に幸せなことです。
修正したところがしっかり決まり、歓声が上がります。
そして試合終了。
審判を囲みながら競技結果の確認をしていきます。
結果は375点。
チーム最高点の415点には及びませんでしたが、最終ラウンドに向けて得点を上げていけたことは大きな収穫でした。
上位は5点刻みで同点のチームがいくつもあり、
375点の高得点でも、108チーム中29位でした。
世界のレベルの高さを改めて感じました。
②につづく