三度の飯より本が好き。
本が大好き。
「ひがっちの小さな本屋さん」店主
兼
「ひがまなび教室」塾長のひがっちです。
【一本たりなきゃ、似ててもダメ!】
もう、かなり昔になりますが、高校で
国語の非常勤講師をしていたことがあります。
現代文、古文、漢文とひと通り教えていました。
そんな頃のこと。
ある日、定期試験の解答用紙を返却しました。
その頃の勤務先は、正直にいうと、
そんなにお勉強の出来る子や好きな子たちがいる学校ではありませんでした。
「国語なんか、やってらんねーよ!」とか言って、授業中は寝てる子がたくさんいる感じの学校。
そうは言っても、試験の結果は気になる様子。
採点のミスがないかと、珍しいくらい集中して聞いてます。
ひと通り解説をして、個々に質問を受ける時間にしました。
「センセー、ここ、あってんじゃねーの?」
やってきたのは、ちょっとヤンチャな感じの男子。
「え?どこ?」
「ここ!あってんべ?」
指指したところは、漢字の問題。
見てみると、横が一画足りません。
当然、バツ。
「バツだよ。横ぼう、一本足りないし。」
「ふざけんなよ!いいべ、形似てんじゃん!!」と、若干、キレ気味に言います。
正しい漢字を書いてみせました。
そして、その子の答えと比べて、
正解でないことを伝えました。
しかし、その子も引っ込みがつかないのか、形が似てるから正解にしろの一点張り!
まわりにいた子どもたちも、面白がって囃し立てます。
「ダメ!バツはバツ。」と言った途端、
その子に殴られそうになりました。
目の前には、その子の拳🤛
穏やかに話をしていくつもりでしたが、
さすがに、頭にきました。
「はあ?ふざけてんのは、アンタの方!」
「一本足りなきゃ、漢字として成立してないんだよ!わけわかんねえ文句いってないで、ちゃんと勉強しろ!」
気がついたら、教室に響くくらいに怒鳴ってました。
今、私の教室で漢字の勉強をしている小学生に
この話をすると、かなり笑いがとれます。
「先生も、こわいとこあるんだね。(^^)」
え、そこ?ಠ_ಠ
高校生になって、「形が似てるからいいじゃん」などと言う子達にならないように、日々、漢字のチェックをしている私です。