介護川柳(35)令和2年 7月10日明日にでも 迎え欲しいと 嘆く父粒コーン 丸呑み一気 箸無しで笹船を 一人漕ぎ逝く 七夕日笹船で かの岸辺へと 乗せ送る笹船が 壊れ流れし 父戻る天の川 亡き妻待つ かの岸辺ありがとう 逝く道すがら 目のサイン着せづらさ 食う寝る日毎 服縮む逝くときは 晴れた日にと 言い聞かす長梅雨に 草莽覆う 地や心雨垂れの 物干し竿が 夏を待つ朝顔が 風飛ばす雨に 耐え萎む(477)