いまだになぜ事件が起こったのか分からない、などと言う者たちがいるのはワシから見れば不思議と言う他ない。
ま、麻原には動機が無い事に気付ける者が出てきた事は称賛すべきなのかもしれない。
全くその通りで、麻原には事件を起こす必要はどこにも無かった。
その一方で、サマナに対しては、君たちを厳しい修行に放り込まなければならない、と言っていた。
そして、最も修行に適してしるのは戦争状態であるとも言っていた。
この平和な日本においての戦争状態となると、敵を作らなければならない。
オウムが攻撃されていなければならない。
さらに重要な事は、私と縁が深いほど厳しい修行をさせなければならない、と言っていた事だ。
当然、信徒よりサマナの方が世間から酷い目に遭わされる。
そして、家族はサマナよりも酷い目に。
あなたは幸せになってはいけない。
そう仕向けたのは、麻原本人なのだ。
ここまで見てくれば、今のアレフがどれほどグルの意思に反して間違った事をしているかよく分かるだろう。
長男と次男を矢面に立たせろ。
麻原はそう言ったのだよ。
それが、最も縁の深い者に与えられた修行なのだから。