第三天界は厳格にルール、すなわちカルマの法則を守る者たちの集団。
したがって、カルマの法則に則り、次の転生を決定する権利と能力を持つ。
これが閻魔大王とその配下の獄卒たちである。
つまり、獄卒は鬼ではなく神である。
第四天界は修行者の集団。
ここに弥勒菩薩がいるのは頷ける。
第六天魔王も閻魔大王も、死後第三天界で裁きを受ける。
しかし、第四天界の修行者たちはその対象外である。
修行を完成させて天界よりも上の世界、梵天から始まり最上位の有頂天まで、二度と輪廻転生する事なく上がっていく。
そうでない場合は、人間界に降りて救済をする。
第一、二そして第五、六。
この四つの天界は功徳によって享楽を享受する世界である。
当然に、第一、二よりも第五、六のほうがより多くの功徳を有する。
修行者にも膨大な功徳があるのだが、修行のために功徳を使い、自分の功徳を回向するために最上位の世界には行かない。
第六天魔王は兜率天に興味はないが、人間界の修行者の邪魔をする。
釈迦牟尼は最後の瞑想の妨害をされたし、キリストの前に現れた悪魔もまた第六天魔王である。
ではなぜ、第六天魔王は邪魔をするのだろうか。