どうする家康、1年間楽しませてもらった。
ジャニーズ問題もあり、どうなることかと思ったが、松潤は最後まで立派に演じ切ってくれた。
大河ならではの、長い人生を全て一人で演じるのは大変だったろう。
あの泣き虫で弱かった男が、今川義元に、織田信長に、武田信玄に、そして豊臣秀吉に鍛え上げられて強くなっていく様を見事に演じた続けた。
何度も自分を裏切り、あまつさえ殺そうとした家臣たちを皆許した。
そして、残した言葉が「黄金に優る宝は家臣にしくはない。」
なんという器の大きさであることか。
関ヶ原の戦いに遅れた理由を家臣のせいであると言い訳する息子に対し、「上手くいったときは家臣をたたえよ。しくじったときはその責めを全て自分が負え。それが上に立つ者の役割ぞ。」と言い放つ。
かっこ良すぎて泣けてくる。(笑)
「この世でもっとも愚かで醜い行い、それが戦じゃ。」
「これこそがまさしく人の所業ぞ。」
厭離穢土、欣求浄土。
ひたすら殺生を繰り返す戦乱の世にあって、人々が平安に暮らせる戦のない世を作るために戦い続けた。
最後まで生き残った自分が全てのカルマを背負って死んでいく。
それが最後の仕事。
これを仏道修行と言わずして、何というのだろう。