アンチはよくオウムが勝手に言っている事だとか仰るが、実はそうではない。
アサンキャカルパは一般的には、とはいっても一般人の一般的ではなく仏教における一般的という意味だが、阿僧祇劫と言う。
この漢字による表現は中国伝来のものであるので、オウムではより本家のインドに近い表現を使っている。
カルパ(劫)とは諸説あるが、いわゆる宇宙の一生。
創造、維持、破壊、虚空の一サイクルで200億年。
アサンキャ(阿僧祇)はこれも諸説あるが、10の56乗。(笑)
ほんとインド人の感性って、人間の常識を超えているなと思うが、とんでもなく大きな数字である。
で、4アサンキャ10万カルパである。
これは、修行に志して完成に至るまでに必要な時間を表している。
10の56乗回200億年を繰り返し、さらにそれを4セット。
それまだ足りず、10万回の200億年の修行を追加。
これと比較すると、56億7千万年の修行なんてあっという間である。(笑)
伝説は言う。
この膨大な時間を3アサンキャとあと少しにまで短縮した二人の天才がいると。
その一人が釈迦牟尼如来であり、もう一人が弥勒菩薩である。
ここでふと疑問に思う、というか気付く事があるだろう。
如来があって仏陀があって菩薩があるのか。
観音様も菩薩だから、菩薩ですでに救済する力を持っている。
他にも明王とか天がいる。
つまり、解脱というのは一つではないんだなと。
アンチはすぐ最終解脱とか完全解脱をバカにするのだが、まあ一応、仏陀が最終解脱、如来が完全解脱という事になっている。